理英会監修 こちら、お悩み相談室。

vol.17

お受験の「代表的な試験内容」を
教えてください。

2026.7.21 UP

「来たるその⽇」に向けて、みなさまと⼀緒に取り組むべく、「お受験」に関する悩みや疑問を理英会の先⽣に伺ってきました。このコラムが、皆様のお役に⽴てれば幸いです。

A.
ペーパーテスト・行動観察・面接・
絵画制作・運動などが主な試験内容です。
志望校がどういうお子様を
求めているかで試験の中身は変わります。
5つのポイントでご説明します。

1.〈代表的な試験内容について〉

試験はペーパーテスト・行動観察・面接・運動テストや絵画制作などの課題から、学校が必要と思う項目をそれぞれの実施方法で出題します。
学校は、複数の試験を通して、お子様をいろいろな視点から評価し合否を判定していきます。
たとえば、家庭生活を重要と考える学校はペーパーテストの難易度よりも生活課題を重視します。国語力が大切と考える学校は文章が長めの問題になる傾向があり、数学を重要と考える学校は数の問題や推理構成の問題が多い。取り組む力を見たい学校は処理能力が必要な問題を出すなど、学校がどういうお子様を求めているかで試験内容は変わってきます。
大事なことは、合格した先にある小学校生活も見据えることです。特化した試験内容だけに取り組むのではなく、まずはお子様の年齢相応な心、学力、体力、生活していく力などをバランス良く育み、そのうえで、合格のための志望校の試験対策に取り組むことが必要です。

2.〈ペーパーテストの内容とご家庭での対策〉

ペーパーテストは学力を評価する試験です。
集団で行う場合もありますし、先生と一対一(個別)の形態で行う試験もあります。また、両方の形態を取る学校もあります。
ご家庭では、試験時期が近くなってくる秋からは志望校特有の試験問題に慣れていくことが求められます。内容だけでなく、形態に慣れることも必要です。プリントの大きさ、プリントの留め方、筆記具、修正の印等、本番を想定して何度も積み重ねて練習しましょう。
問題を解くうえでこの時期大切なことは、お子様が答えを間違ったり、解けなかったとしても〈親は怒らない、叱らない〉ことです。解けないことを叱ったとしても、お子様が問題を解けるようにはなりません。
問題が解けない時は、少し前に戻って、解ける問題に立ち返ることをおすすめします。

お子様が問題を解いている最中に、ヒントを出すのも控えましょう。お子様の自ら考えて解く力、最後まで頑張る力の成長が阻まれてしまいます。
本番はお子様が一人で頑張らなければなりません。自分で解決していく力をつけることで、本番に対して強い子にしていきましょう。

3.〈行動観察の内容とご家庭での対策〉

行動観察も、集団の中で遊ぶ、ゲームをする、チームで考えて何かを制作する、などさまざまなパターンがあります。行動観察を行う目的は、お子様のお友達や先生との関わり方を確認することで、指示の理解、ルールの遵守、協調性、コミュニケーション力などが評価されています。
集団との関わりの中で、トラブルにならないような言動で過ごせるかどうかは大事なポイントでしょう。
対策として「行動をする前にひと声かける」ことをおすすめします。「ハサミを使うね」「◯◯を描くね。」など行動する前に声かけをすることで、コミュニケーションがはかられトラブルを防ぎます。
また、周囲を見てその時に必要なことをする、というアクションもポイントです。周りの人の気持ちを汲み取って、リーダーシップをとったり、時には周囲を支えたり、ができると良いですね。

4.〈運動テストの内容とご家庭での対策〉

運動をしっかりと実施する学校もあります。また、先生の動きに合わせて模倣体操やダンスなどの課題のみの学校もあります。例年必須の課題がある学校はその対策をしておきましょう。
たとえば、鉄棒がよく課題になる学校であれば鉄棒を練習する必要があります。
気をつけたいのは親が「出来ないわね」などマイナスな発言をして、お子様に運動への苦手意識をもたせてしまわないようにすることです。
やる気を削ぐ言葉掛けではなく、出来たことを褒める、励ましの声をかける、ちょっとしたコツを伝えることで、お子様は驚くほど成長することがあります。
多くの学校は、運動がとても得意な子を求めているのではなく、基本的な運動能力を確認しながら、指示を理解できているか、思った通りに体が動くか、リズム感があるか、継続力はあるか、などをポイントとして見ているようです。

5.〈面接の内容とご家庭での対策〉

多くの学校での面接は親子揃っての三者面談ですが、お子様と親を別々に面接する学校もあります。
保護者の対策として、面接で答える内容を全て文章にして覚えることはおすすめしません。文章で覚えると、面接の場で臨機応変に話せなくなることがあります。
おすすめなのは、話すべきことを箇条書きにして覚えておくことです。その方が先生の質問に応じて、自身が伝えたいことを心の引き出しからだして、組み合わせて話すことができると思います。
他にも「どういうお子様ですか?」という質問に対し「やさしい子」など単語だけで答えず、やさしい子を思わせる体験談などエピソードを話すようにしましょう。そうすることで、お子様がどのようにやさしいのかが目に浮かぶようにしっかり伝わります。

お受験を機に家庭の教育方針を考えることも大事です。教育方針といっても難しく考えすぎないようにしましょう。
「どのように育ててきたのか」「この学校に入りたいと思ったのはどういう考えに共感したのか」「今後どういう子供に育って欲しいのか」などを考えてみると、家庭の教育方針が見えてくると思います。
家庭の教育方針と志望校の教育方針は同じ方向を向いているはずです。しっかりとした家庭の教育方針があってこそ志望動機に説得力がでて、面接の大きなポイントになります。

【お話を伺った先生】
理英会 原 恵美先生
考える力が楽しく身につく体験型授業を取り入れている幼稚園・小学校受験塾「理英会」の第一線で活躍するベテラン講師。約25年間の指導歴の中で、1千人以上のご家庭の夢を叶えてきた実績のある教育アドバイザー。

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