理英会監修 こちら、お悩み相談室。

vol.6

いよいよ本番直前!
どう過ごす?親は何をするべき?

2024.09.17 UP

「来たるその⽇」に向けて、みなさまと⼀緒に取り組むべく、「お受験」に関する悩みや疑問を理英会の先⽣に伺ってきました。このコラムが、何かのお役に⽴てれば幸いです。

A.
心と体を整えながら。
最後までお子様を信じて、コツコツと。

直前期、何よりも大切なのは「お子様の体調を整える」ということです。
9月は夏の疲れも出る頃なので、少しでも具合が悪いような時は早めに病院へ行って体調管理を心がけてください。遅くまで勉強したりせず、睡眠も十分に。何より健康が第一です。

それから、本番が近づいてくると不安になったり焦ったりしてしまうことがあるかと思います。ですが、最後まで決してあきらめないこと。
お子様の力を信じて見守りながら、あえて今まで通りの日常を丁寧に積み重ねることが大切です。

学力を支えるのは「基礎」です。
今の時期は、志望校の傾向や対策を意識した難しい問題ばかりに取り組みがち。できないことが積み重ならないように、解けなかった問題があった時には基本の問題に戻りましょう。「基礎」の積み重ねが力の蓄積になり、難問を解くきっかけとなります。
そうすることで、試験直前の1週間で、突然ググッと学力を伸ばしたお子様をこれまで何人も見てきました。コツコツ続けられた子は、最後にちゃんと開花します。逆に、基礎のないお子様はパタンと失速してしまうことも少なくないのです。

それから、「頑張れ」という言葉はあまり使わない方がいいですね。「頑張れ」ではなく、「一緒にやろうね」と声をかけてあげてください。
できたことは「よく頑張ったね」と褒めて、自信をつけてあげてください。
ポジティブな言葉でお子様の心は安定します。

受験はお子様だけが頑張るものではありません。
家族がひとつになって取り組むものです。
お父様もお母様も、直前期はとても忙しくなってくると思います。
バタバタしてしまうかもしれない。
ですが、そのバタバタはお子様が寝ている時にしてください。
親御さんの心の揺れは必ずお子様に伝わります。
常に焦らず、平常心を心がけましょう。

親子で一緒の時間を多くもつこともおすすめします。週末はお父様と公園に行って遊んだり、家族全員でごはんを食べたり。余裕のある生活を送ってほしいですね。
そうして積み重ねた毎日の中で、家族がひとつの塊となり、試験を受けに行くわけですから。
ご両親がお子様を双方から支え、ご家族3人がひとつの方向へと歩んでいく姿を面接で示すことができれば、良い結果に結びつくと思います。

小学校受験は何かのゴールではありません。
その先の長い道のりのためにも、基礎力を積み重ねながら、家族が強くひとつに結ばれること。
お受験の意義は、そんなところにもあるのだと思います。

【お話を伺った先生】
理英会 原 恵美先生
考える力が楽しく身につく体験型授業を取り入れている幼稚園・小学校受験塾「理英会」の第一線で活躍するベテラン講師。約25年間の指導歴の中で、1千人以上のご家庭の夢を叶えてきた実績のある教育アドバイザー。

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