理英会監修 こちら、お悩み相談室。

vol.16

「2026年のお受験」を振り返って、
傾向と対策を教えてください。

2026.5.26 UP

「来たるその⽇」に向けて、みなさまと⼀緒に取り組むべく、「お受験」に関する悩みや疑問を理英会の先⽣に伺ってきました。このコラムが、皆様のお役に⽴てれば幸いです。

A.
行動観察や面接でチェックされること。
どういうお子様、子育てが求められたのか、
5つのポイントでご説明します。

1.〈行動観察のチェックポイント〉

2025年に続いて行動観察は重要視されていると感じました。そこで、先生達は何を見ているかについてお話しましょう。
行動観察では、自由遊び、集団でのゲームや共同作業の中で、指示を理解できるか、ルールを守れるか、そして自主性、協調性、相手を思いやる気持ちをもっているかなど、集団生活を過ごしていく上でのいくつかのポイントをチェックしています。
「自分から楽しんで共同作業などに取り組むことができるか」「友達との協力が進んでできるか」さらには「自分中心ではなくきちんと相手の気持ちを想像することができるか、思いやりを持って行動できるか」などは重要なポイントです。

2.〈面接のチェックポイント〉

面接のポイントとしては、お子様を含めての3者面接の場合、お父様お母様の学校理解の確認と共に、お子様+家庭生活がチェックされます。
先生や保護者様が話している時に「待てる」ということも大切です。「待つ」ということは、なんでもないようなことですが、子供にとっては得意なことではありません。ですが、入学して授業が始まれば数十分じっとしていなければいけません。人が話している時に自分を制御できるのかどうか。もちろん行動すべき時は自信を持って動いて欲しいですが、今はどのようにすべきかの判断がきちんとでき、「待つ」時には「待てる」がポイントとなります。
他にも良い姿勢、靴をきちんと揃える、受験票を丁寧に扱うなど、立ち居振る舞いも大切です。
冒頭に述べたように、保護者様が志望校についてきちんと理解しているか、同じ教育理念かということもとても大事なことです。

3.〈授業や受験を楽しめる子へ(1)〉

志望校に合格したお子様は、自立し、自主性があり、お友達に対しての思いやりや協調性があります。通うお教室の授業も楽しんでいることが多いです。
楽しんで学んでいく、その延長線上にお受験があり、わかった、面白い、嬉しい、もっと知りたいと目を輝かせる子たちは目標を達成する可能性が高いといえるでしょう。
では、学びを楽しめる子にするにはどうしたらいいのでしょうか?お教室の授業の中ではできないこと、わからないことがたくさんあると思います。子供にできないことがたくさんあることは当たり前のことです。
親は子供ができないことや子供の間違いを叱るのではなく、わかるようになるために、どのようにアプローチすべきかを考え導いてほしいです。また、すぐに答えを教えてしまうお父様お母様も多くみられます。正解だから、答えを出せたから偉いのではなく、どのように考えたら良いのか一緒に取り組むこと、少し待ってあげること、間違った時は、次がんばろう!と励ましてあげることが必要です。
叱られた子は間違うことが怖くなり、勉強嫌いになってしまいます。勉強で子供を叱らないようにするのはとても大切なことです。

4.〈授業や受験を楽しめる子へ(2)〉

受験はひとつの目標ではありますが、決して人生のゴールではなくお子様の未来への通り道です。家族でしっかりと未来の可能性を見据えて志望校を考え、決めた学校とご縁があるように家族全員で勢いをもって突き進んで欲しいと思います。
親の迷いはそのまま子どもを迷子にし、合格という目的地に辿り着けなくなります。そしてお子様の伸びも鈍くなります。小学校受験は家族で取り組む受験です。
お母様だけでなく、お父様がお受験にしっかり取り組んでいるご家族は、家庭の良い雰囲気が伝わってくるものです。お父様がお受験に積極的に関わることでお母様の迷いをお父様がサポートし、又、その逆もあり、「家族みんなでがんばろう!」そんな勢いが出てくることで良いご縁への道を開きます。
学びを楽しめる、そしてお教室での授業や受験に向かうことを楽しめるお子様は、そういう家庭の雰囲気の中で育っていきます。

5.〈多くの経験で山を乗り越えよう〉

多くの小学校が求める自立している子、自主性がある子、そして学びに積極的な子に育つためにはぜひ多くの経験をさせましょう。
自然とふれ合う、いろいろな遊びをさせる、家族の一員として家庭のこと、お手伝いをさせるなど。経験を通して、お子様自身が体感したり、考えたりする機会を増やしましょう。紙でできたパックの牛乳は軽そうだけど中身があると重くて、牛乳を飲んでいくうちに軽くなっていくと、経験した子は知っています。駅などで通り過ぎる新幹線や電車を見たことがあれば、新幹線は普通の電車より速いということを理解するようになります。そんなこと誰でも知っていると思われるかもしれませんが、経験がないことで子どもが理解できないことはたくさんあります。
多くの経験や人との関わりがある子は、視野の広い伸びやかな子に育ちます。お子様が失敗したり、できなくて困っているのは次の学びができるのびしろ、良い状況と捉えましょう。親が子の進む道を、先回りして掃き清めないこと。お子様の失敗を楽しめるような家庭環境になれば、お子様自身が小さな山を自ら乗り越えることができる。
そしていずれ、大きな山を自分の力で乗り越えていくことができるようになります。

【お話を伺った先生】
理英会 原 恵美先生
考える力が楽しく身につく体験型授業を取り入れている幼稚園・小学校受験塾「理英会」の第一線で活躍するベテラン講師。約25年間の指導歴の中で、1千人以上のご家庭の夢を叶えてきた実績のある教育アドバイザー。

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