理英会監修 こちら、お悩み相談室。

vol.15

試験直前、安心のお受験対策は?

2025.9.23 UP

「来たるその⽇」に向けて、みなさまと⼀緒に取り組むべく、「お受験」に関する悩みや疑問を理英会の先⽣に伺ってきました。このコラムが、皆様のお役に⽴てれば幸いです。

A.
お子様の心身を安定させ、
自信をもたせてください。
「試験が楽しみ!」
そんなお受験にしましょう。

1.〈まず親が心身の安定を〉

お受験が近づくなかで、いちばん大事なことはお子様の心身の安定です。
まず1日の生活のリズムを安定させ、しっかり栄養がとれるようお食事面に気をつけましょう。風邪をひかないよう気温に適した衣類を身につけさせ、きちんと睡眠をとらせることもポイントです。
試験が近づいてきているからといって、変わったことをする必要はありません。これまでの日々の延長線上に試験があります。焦ることなくまず親が落ち着き、心を安定させましょう。
親が安定すれば、お子様の気持ちも安定するものです。

2.〈試験直前、最も大事なこと〉

試験直前で最も大事なことは、お子様に自信をつけさせてあげることです。
その際に声かけはとても大切で「これまでやってきたことで大丈夫!」とお子様に伝えてあげましょう。「必ず合格」「落ちたら大変」など、過度な期待やストレスを感じさせる言葉は良くありません。お子様の気持ちが盛りあがるような声かけをお願いします。
また、試験前になると、お友達と遊ぶ時間を制限することもあるでしょう。その際には遊びの制限を一方的に指示するのではなく、お子様にきちんと理由を伝えてあげましょう。
理由がわからないと不満がたまり、それが試験に影響することも考えられます。
お受験にコツコツ取り組んできたお子様が、自分がやってきたことに自信を持って試験当日を迎えて欲しいものです。

3.〈1週間前は準備&チェック〉

試験1週間前には、試験当日の準備を確実に進めておきましょう。
受験票、着ていく服、念のためのお着替え、雨が降った時の雨具(傘、ポンチョ、雨靴)・お母様やお父様の持ち物などもチェックしてください。
試験校などの連絡先は、携帯電話にメモするだけでなく、念のため紙のメモにも書いておく必要があります。携帯電話を忘れた、使えない状況なども想定しておく必要があるからです。
試験当日の曜日や時間に合わせて、利用する駅の混み具合、電車が止まった時の別ルートも事前に調べておく必要があります。また、地震等が起こった場合にどうするのかも話し合っておいた方がいいでしょう。

4.〈明日スッキリ目覚めるために〉

試験前日に幼稚園や保育園に行かせるかどうかは、ご家庭の考え、お子様次第です。
もし登園させるのであれば、遅くまで遊ぶ、居残りなどはさせず、この日は早めの帰宅をお願いします。
「何時に寝かせるか」から逆算し、翌日の試験のために無理のない1日にしましょう。
また、登園させずお休みにする場合でも、お子様の気持ちが落ち着くことを最優先に、公園で少し体を動かして、あとは明日の試験日程をシミュレーションしながらゆっくり過ごして欲しいと思います。
プリントをするにしても軽めの学習にして、これまでに解答したプリントを積み上げて「これだけやったね、すごい!」とお子様を誉めてあげても良いでしょう。
食事も睡眠も十分にとって、お子様が翌朝スッキリ目覚めるための試験前日にしてください。

5.〈試験が楽しみ、そんなお受験を〉

試験当日は朝起きて〜準備をして〜試験校へ向かうわけですが、これまでにシミュレーションした当日の流れに沿って行動してください。
移動する時間も「試験が楽しみだね!」「またあの学校へ行けるよ!」と声かけをして、お子様の気持ちが乗るような会話を心掛けましょう。
「学校では最初に会った人(入り口の守衛さんや在校生や受付の先生など)に元気よく挨拶をしようね」と話し、緊張をほぐすためにも、試験に入る前にぜひお子様に声を出させて欲しいです。
そして最後は、親としてのベストな言葉でお子様を試験会場へ送り出してあげましょう。

【お話を伺った先生】
理英会 原 恵美先生
考える力が楽しく身につく体験型授業を取り入れている幼稚園・小学校受験塾「理英会」の第一線で活躍するベテラン講師。約25年間の指導歴の中で、1千人以上のご家庭の夢を叶えてきた実績のある教育アドバイザー。

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