理英会監修 こちら、お悩み相談室。

vol.14

お受験が近づくなか、
暑い日の体調管理、注意点は?

2025.9.2 UP

「来たるその⽇」に向けて、みなさまと⼀緒に取り組むべく、「お受験」に関する悩みや疑問を理英会の先⽣に伺ってきました。このコラムが、皆様のお役に⽴てれば幸いです。

A.
気温に合わせた
服の着脱を行いましょう。
お子様に調整用の衣類を
持たせてください。

1.〈調整用の1枚で体調管理を〉

近年は、猛暑が続くなか夏休みを終え9月を迎えます。
休み疲れもでてくる9月は暑い日が続いたり、秋の冷んやりとした日もあるかもしれません。
そういう難しい気候のなかで大事なことは、気温に合わせた服の着脱をしっかり行うことです。
授業中に「先生、冷房が寒いのでカーディガンを着てもいいですか」と訊ねる子もいます。
年長さんのお子様ならたとえ親がいなくても、寒ければ1枚着る、暑ければ1枚脱ぐ、ということができるようになるといいですね。
9月以降でも暑ければ男の子なら半袖でいいですし、女の子ならワンピースでいいでしょう。
親はそのうえに身に着ける、調整用の衣類を1枚忘れずに持たせましょう。
着脱は子ども自身でできますが、お子様の体調を「管理」をするのは親であることを心得ていてくださいね。

2.〈生活のリズムを整えましょう〉

夏休みが終わり生活習慣も元に戻さなければいけません。そこでまず大事なことは、朝型の生活リズム。
お受験が近づくなか朝から頭が働くようしておきましょう。お受験本番のことを考えつつ、食事の時間を決め、トイレの時間も規則正しくなると良いと思います。
また、この時期は外がまだ明るいですが、だからといって夕方までお友達と遊んでいると、疲れすぎて翌日へ影響するので気をつけてください。夜更かしも厳禁ですね。
お受験の試験時間などを踏まえた1日のスケジュールで過ごすようにしましょう。

3.〈お子様の食事で大事なこと〉

お食事は「栄養面を考える」「消化によいものを提供する」この2点がポイントです。
何を食べさせると良いのか良くないのか、気力と体力をつくるという観点での食事メニューに早くから取り組み、本番を迎えられると良いでしょう。
この時期になると願書提出・面接と親も忙しくなります。お食事も手作りに越したことはありませんが、そのことで忙しくなりイライラしてしまうのであれば、手作りにこだわることなく、ときには一品でもお惣菜に頼り親が少しラクをしながらお子様の栄養面や食のバランスを考えてもいいと思います。
お子様の好きなメニューが決まっている場合は、たとえばカレーやハンバーグでも、そのメニューに上手にお野菜を取り入れるなど、好きな味に栄養面をプラスする工夫をしてあげると良いでしょう。

4.〈もしお子様が体調を崩したら…〉

お受験が近づくこの時期にお子様が体調を崩された場合は、まず体調を回復させることを優先してください。
病院へ行ってお薬をもらって、お薬を飲んで体を休める。無理をすると体調の回復が遅れるだけです。
ただただ焦ってしまうことがないよう気をつけましょう。
その際にもう1点大事なのは、体調を崩す原因をみつけることです。
ストレスなのか、無理をさせすぎてはいないか、夏の疲れなのか、いろいろなケースが考えられます。
その原因を取り除けるのは親だけですから、体調を崩した原因を探りしっかり今後の対応をしましょう。
エアコンを使っていると部屋は乾燥します。
時期外れであっても加湿器を使用する、混み合った場所に行く際にはマスクをするなど、原因になるようないろいろなことに細やかに対応していきましょう。
お子様の周囲(園など)で流行している病気がないか、日頃からの情報収集も大事ですね。

5.〈お受験へ向け集中して学習する〉

お受験が近づくと勉強も集中して行いたいものです。
例えば、お子様に兄弟がいてお家が騒がしくなるなら、兄弟をご実家に預けることを考えてもいいでしょう。
もしくは、学習する環境を変えるという方法もあります。
お子様を連れて図書館でプリントする、静かなカフェで勉強するという親御さんもいらっしゃいます。
漫画やゲームがある家より勉強がはかどる環境をみつけ、お受験前はそこで学習するというのは賢明な策といえます。
もしプリントがはかどらない場合は、気分転換に簡単な問題や工作をしてみる。
お母様からお父様へ担当を変えるということを試してみても良いでしょう。
ぜひお子様が集中力を保ったままで、お受験本番を迎えて欲しいと思います。

【お話を伺った先生】
理英会 原 恵美先生
考える力が楽しく身につく体験型授業を取り入れている幼稚園・小学校受験塾「理英会」の第一線で活躍するベテラン講師。約25年間の指導歴の中で、1千人以上のご家庭の夢を叶えてきた実績のある教育アドバイザー。

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