ワーママ、共働き家庭は
お受験に不利ですか?
2024.12.17 UP
「来たるその⽇」に向けて、みなさまと⼀緒に取り組むべく、「お受験」に関する悩みや疑問を理英会の先⽣に伺ってきました。このコラムが、何かのお役に⽴てれば幸いです。
A.
ポイントが5つあります。
大事なことは
お子様とどう関わっているか、です。
1.〈ワーママの意外なメリット〉
仕事が忙しくてお子様と過ごす時間が思うようにつくれない、という事で不利になることはありません。
長い時間お子様と過ごしたとしても、自分はスマートフォンばかり触っていて、お子様に目をかけていないのでは意味がありません。
大事なのは量より質。
限られた時間だからこそ、お子様と一緒に丁寧に過ごす。
忙しい両親の方が意外と豊かな親子関係が作れるという面もあるかもしれませんよ。
2.〈親に問われるのは何でしょうか?〉
お受験で親に問われるのは何でしょうか?
端的に言いますと「親という覚悟をもって一人の人間をどう育ててきたのですか、どういう家庭を築いてきたのですか」という事になります。
なかなか難しい問いかけかもしれませんが、ワーママや共働き家庭でもそこがしっかり出来ているのであればお受験に心配はありません。
3.〈お子様と一緒の時間は「学び」になります〉
時間がないなか具体的に何をするのか、ですが。
例えば、お子様と一緒の保育園の帰り道に「学び」があります。
道路では交通ルールを教え、道端に咲いた花を通して植物と季節が学べます。
大人の理屈を優先して早く帰って急いで食事を、というのはよくありません。
勉強をさせようとしなくても、親と一緒にいる時間はすべてお子様の学びの時間ですからそういう時間を有効に活用してください。
4.〈生活の中に試験の答えがあります〉
以前「お皿を並べる」「お洋服をたたむ」が試験問題になりました。
家事のお手伝いなどには、お子様を積極的に参加させてください。
朝の運動、散歩、洗濯、買い物、お料理、後片付けなど、お子様と一緒に日々の生活をきちんと過ごしていれば、その中に試験の答えがあるものです。
また、お父様がお母様と同様にお受験に参加し、家族のコミュニケーションがとれていると合格する確率は高まります。
5.〈お受験で先生が見ているものは?〉
「このご家庭はちゃんと丁寧な暮らしをしているかな?」先生方はその点を見抜きます。
お子様の目線に降りて一緒に学び過ごしている、そういうご家庭なのかどうかはお子様を見ればわかる、お子様の心が安定しているんですね。
お受験というのは、子育てと家庭生活に関して一旦立ち止まり、見直し考えるいい機会です。
愛するわが子のためにじっくり時間をかけて取り組んでほしいと思います。
【お話を伺った先生】
理英会 原 恵美先生
考える力が楽しく身につく体験型授業を取り入れている幼稚園・小学校受験塾「理英会」の第一線で活躍するベテラン講師。約25年間の指導歴の中で、1千人以上のご家庭の夢を叶えてきた実績のある教育アドバイザー。