- 五月人形とは心を伝えるもの(幸一光さん)
- 人形は物であって物ではない、「心を伝えていくモノ」なんですよ。我々は親御さんに職人の思いを伝え、そして親御さんはお子さんに愛を伝える。そしてそのお子さんがまた…と、お祝いの人形は何人もの人の心を伝承していく愛情のシンボルなのだと思います。
- 家族の絆を固くする役割も担っている(鈴甲子雄山さん)
- 端午の節句のお祝いで、真ん中にいるのはお子さんと人形です。みんなが集って、健やかな成長を願って一緒に笑う。人形は家族を結ぶキューピッドのようなものです。愛くるしい表情はお子さんそのもの!そこに威しや小札、隅々にこだわった鎧兜を着せ付けたのが我々の大将人形です。
- 人形とたくさん遊ばせてあげて(幸一光さん)
- 以前、人形の修理を受けたときのこと。良く見ると口もとが赤く汚れていたんですよ。訳を聞くとお子さんが人形にケチャップご飯を食べさせたからなんだと。頭を交換してさしあげたのですが、いい話だと思いました。どんどん人形に触れさせてあげてくださいね。その分、幼い頃の思い出が豊かになるでしょう。
- 端午の節句だけでなく勝負の日にも(鈴甲子雄山さん)
- 武田信玄など昔の武将たちも、出陣の際には家宝の鎧兜を出して「戦勝祈願」をしたといいます。ですから、お節句にとどまらず、サッカーの試合とか受験日など人生の勝負時にお母さんが飾ってあげるとよいと思います。きっと人形が、お子さんの守護神のような存在になってくれますよ。