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佐藤正和重孝展 ―古代甲虫文明 テオドシア遺跡と出土品―
「軍神」 w23×d47×h39cm(黒御影台座付)砂岩、白大理石、黒曜石、樟
■11月5日(水)~17日(月)
■10階 美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。
このたび高島屋では、佐藤正和重孝展 ―古代甲虫文明 テオドシア遺跡と出土品― を開催いたします。
佐藤氏は1973年北海道に生まれ、東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、同大学院美術研究科彫刻専攻を修了しました。
多様な石材を巧みに操り、甲虫をモチーフとした石彫作品を生み出す独創的なスタイルで、個展やグループ展で精力的に発表を重ねています。
佐藤氏は、単に甲虫の姿形を忠実に写すのではなく、甲虫の美の要素を抽出し、石という素材の割れや欠けなどの不完全さを生かしながら再構成することで、彫刻へと昇華させます。
その独自の作品世界に足を踏み入れると、作品たちはみな生命力や悠久の時を湛え、観るものの眼前に迫ります。
今展では、サブタイトルを「古代甲虫文明 テオドシア遺跡と出土品」と題し、「もし、古代に甲虫を神格化した文明が存在したならば、こんな遺物が残されたかもしれない――」
そんな空想が息づいた新作群を一堂に展観いたします。
大学時代から古代彫刻に関心を寄せ、エジプト、アンコールワット、マヤやアステカなど、古代文明の彫刻造形に影響を受けてきた佐藤氏。
その探求はやがて石彫の道を選ぶ契機となり、現在に至るまで甲虫という普遍的なモチーフを通した独自の表現を展開することになりました。
学生時代に魅せられた古代の造形と、幾千もの時を封じ込めた石の質感が響き合い、必然のように結実した珠玉の作品たちを、どうぞこの機会にご高覧ください。
高島屋美術部
「オオスズメバチの石製柱状茶入」 w8.3×d7.2×h14cm ブロンズに色漆、真鍮、本小松石(真鶴産)
「Lucanus Kraatzi -クラーツミヤマ-」 w25×d13.5×h23cm(台座14×14×h5cm) 黒御影石、ブロンズ
