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北川 健次展 奇数247の感情を持つ M・Jeanne Marieの肖像

■10月28日(水)~11月16日(月)

■本館6階 美術画廊X

このたび日本橋高島屋美術画廊Xでは「北川健次展 奇数247の感情を持つ M・Jeanne Marieの肖像」を開催いたします。
北川健次氏は1970年代に多摩美術大学で銅版画制作を始め、駒井哲郎の薫陶を得ます。
詩情性と哲学的解釈をとりいれたその濃密な作品世界は、駒井哲郎を始め棟方志功・池田満寿夫といった巨匠たちからも高く評価されるきっかけとなりました。
「視覚化された詩」ともいうべき深い詩情性を湛えた氏の作品は極めて独創的と言え、版画・写真・オプジェ・詩・美術評論など幅広い表現活動は多方面から高い評価を得ており、 「引用」という方法論により紡ぎだされる表現世界は、観るものを耽美で官能的な幻視世界へと誘います。
オプジェ作品には、古い写真、止まった時計やぜんまい、割れたガラスなど人の不在を示すモチーフが多く使用されます。これらはどこか夢想的で、現実の人格というより「不在の美学」とも言うべき「魂の痕跡」の象徴のような役割が与えられ、「存在」することよりも、何かが「失われていること」を演じているかの様に感じ得ます。そして、それらの作品は外部世界の再現ではなく、氏の記憶、夢、或いは無意識といった内面世界を可視化する試みに成功していると言えます。
また、氏の作品は、誰かが立ち去った後の静かな演劇性とも言うべき舞台を想わせます。それは、モチーフの意味を敢えて明確に説明せず、象徴として機能させていることで記憶と魂が登場人物となる静かな哲学劇、或いは劇場空間を創り出していると言えるかもしれません。更にはアトリエにて整理されたガラスやメジャー、サイコロなどのレディメイドたちは、「北川健次」という舞台監督に見いだされた、さながら舞台への出番を待つ役者たちの様でもあります。
「作品を単独の造形物ではなく、ある種の舞台として構築する」という、作品を「物語の舞台」として捉える氏の視点は失われた記憶や架空の物語を喚起する「舞台装置」として機能します。
今展では誰もいない舞台のような静けさを持っオプジェ作品を中心に新作を一堂に展観いたします。
どうぞご高覧賜りますようご案内申しあげます。

お問い合わせ:本館6階 美術画廊(代表)03-3211-4111

※写真はイメージです。
※都合によりタイトル・会期・内容等が変更または中止となる場合がございます。

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