TOPICS
気になるカテゴリーから、注目ニュースをチェック
TRUE⇄COLORS 飯田 信雄×加賀城 健

飯田信雄 True Colors-#15 サイズ可変/ベニヤパネル、ジェッソ、UVプリント/2025年制作
■11月5日(水)~24日(月・休)
■本館6階 美術画廊X
このたび、日本橋高島屋美術画廊Xでは、写真家・飯田 信雄氏と染色家・加賀城 健氏による展覧会、「TRUE ⇄ COLORS」を開催いたします。
飯田氏は、独自の撮影方法により、花や自然などを被写体とした抽象絵画のような写真作品を制作しています。本来はヒトの目の延長・模倣として設計されたカメラとレンズが、飯田氏の撮影においては制御から解放され、とりまく光そのものを捉える装置へ変貌します。被写体は輪郭を失い、色と光は境界をなくしひとつの存在として画面にたちあらわれます。これらの作品は、見ることの構造を揺さぶり、知覚を超えた世界を捉える新たな喜びへと誘います。
一方、加賀城氏は、伝統的な糊を用いた染色技法を現代的に再構築し、空間・記憶・感覚に訴えかける作品を発表しています。身体性を伴った表現を追求する中で、布に糊を擦り付けたり、撒き散らしたり、あえて使用しない等、多様なアプローチを試みながら、染色の工程に「アド・リブ」や「現象」を積極的に取り入れています。素材が色で変化する過程そのものを作品として昇華させた表現は、「染み」と「染め」を往還するなかに、豊かな詩情性を湛えております。
両者の表現に共通しているのは、時に偶然性を受け入れながら、完全には制御しきれない現象にも向き合う姿勢です。素材や技法に潜む不確かさを創造の契機とし、素材や光を通じて現象を可視化することを試みながら、今この瞬間にのみ生まれる表現を追求しております。
今展では、写真と染という異なるメディアが交差し、色と色が響き合い、時に干渉し合うことで、色彩のハレーションとも言うべき視覚的な揺らぎと共鳴を生み出す空間を構成いたします。
ぜひこの機会に、両者がそれぞれの視点から探求する色彩の本質に触れていただけますよう、ご案内申しあげます。
飯田氏は、独自の撮影方法により、花や自然などを被写体とした抽象絵画のような写真作品を制作しています。本来はヒトの目の延長・模倣として設計されたカメラとレンズが、飯田氏の撮影においては制御から解放され、とりまく光そのものを捉える装置へ変貌します。被写体は輪郭を失い、色と光は境界をなくしひとつの存在として画面にたちあらわれます。これらの作品は、見ることの構造を揺さぶり、知覚を超えた世界を捉える新たな喜びへと誘います。
一方、加賀城氏は、伝統的な糊を用いた染色技法を現代的に再構築し、空間・記憶・感覚に訴えかける作品を発表しています。身体性を伴った表現を追求する中で、布に糊を擦り付けたり、撒き散らしたり、あえて使用しない等、多様なアプローチを試みながら、染色の工程に「アド・リブ」や「現象」を積極的に取り入れています。素材が色で変化する過程そのものを作品として昇華させた表現は、「染み」と「染め」を往還するなかに、豊かな詩情性を湛えております。
両者の表現に共通しているのは、時に偶然性を受け入れながら、完全には制御しきれない現象にも向き合う姿勢です。素材や技法に潜む不確かさを創造の契機とし、素材や光を通じて現象を可視化することを試みながら、今この瞬間にのみ生まれる表現を追求しております。
今展では、写真と染という異なるメディアが交差し、色と色が響き合い、時に干渉し合うことで、色彩のハレーションとも言うべき視覚的な揺らぎと共鳴を生み出す空間を構成いたします。
ぜひこの機会に、両者がそれぞれの視点から探求する色彩の本質に触れていただけますよう、ご案内申しあげます。

加賀城 健「Transfer-dyeing(シアター)」
H72.7×W91×D3cm
綿布・染料・パネル/2025年制作
H72.7×W91×D3cm
綿布・染料・パネル/2025年制作
お問い合わせ:本館6階 美術画廊(代表)03-3211-4111
※写真はイメージです。
※都合によりタイトル・会期・内容等が変更または中止となる場合がございます。