営業時間
専門店(S館・新館)10:00~20:00
専門店(S館 2F)フード ストリート 10:00~20:00
※オーケーは8:30~21:30 ※こととやは10:00~21:00 ※成城石井は10:00~22:00
専門店レストラン 11:00~22:00
※一部、上記営業時間と異なる店舗がございます。
※ラストオーダーは各店にお問い合わせください。
2月25日(火)は全館休業日
本館 高島屋:午前10時30分~午後7時30分
S館3階 高島屋 化粧品・ファッション:午前10時~午後8時
S館6階 高島屋 ベビー・こども服:午前10時~午後7時30分
※一部営業時間の異なる売場がございます。
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流山市流山6丁目あたり、江戸川の土手に上がって左岸を眺めると、平坦な土地にぽっこりとお椀を伏せたような小さな山が見えます。海抜約15m、周囲役350mのこの小山は赤城山とよばれ、建長年間(1249~56年)に上州群馬県にある名峰・赤城山の山体の一部が、洪水の際にこの地に流れ着いたという伝承があります。このことから、このあたりは「流山」とよばれるようになったとか。
今回は、赤城山の頂上に鎮座される「赤城神社(流山市流山6-649)」を訪れました。
「天晴(あっぱれ)通り」という小径に面した入口でまず驚かされたのは、鳥居の前に設置された長さ約7m、重さ約500kgの大注連縄!毎年10月の第2日曜日に、流山5~8丁目の皆さま約300人が参加され、一日で作り上げるそうです。(流山市指定無形民俗文化財)素晴らしい迫力!!
そして鳥居をくぐると、常夜燈や小さな石碑にまで、丁寧に紙垂がつけられて、厳かな雰囲気に。本殿に続く急勾配の階段、その背後に広がる社叢林(流山市指定天然記念物)はまさに神域!思わず背筋が伸びます。
息を切らしながら階段を上がりきると、おや、拝殿前のたき火で、お揃いの三つ葉葵の印袢纏をまとった氏子の皆さまが、和やかに挨拶を交わされています。この日、1月の第3日曜日は「本びしゃ祭・羽黒びしゃ祭」の日なのです!
「おびしゃ」は、千葉県北西部、埼玉県東部、茨城県南部を中心に分布する正月の行事「歩射」がなまったもので、弓による神事のこと。弓矢によって邪悪退散と、豊作祈願をします。今も行われているのは、わずか7件ほどとか。
責任役員筆頭総代の山﨑政治さんにお話を伺いました。
「赤城神社では、松戸神社の宮司様を招いておびしゃを行います。神前での祭礼が終わると、歩射、直会と進みます。お隣の浅間神社も赤城神社でおびしゃ祭を行うので、これからやってきますよ」
おびしゃの準備をされている間に、覆屋で覆われ、外からはほとんど見ることの出来ない本殿(流山市指定有形文化財)を特別に拝観させていただきました。
拝殿と本殿は、太鼓橋で連結されており、本殿の外部は獅子、獏、鶴、牡丹など精巧な彫刻が施されています。1789年(寛政元年)の棟札から、日光東照宮系の高松一門の手によるものとみられます。
「1733年(享保18年)に『正一位赤城大明神』の神階が叙されています。東葛地区において正一位の神格が叙されている神社は他にはありません。また、流山市指定有形文化財、同指定無形民俗文化財、同指定天然記念が揃うのも赤城神社だけです」と山﨑さん。さすが醸造業・水運で栄えた流山!
神前での祭礼が終わると、鬼の面を射る歩射が始まりました。的は青鬼の1面のみ、松戸神社の神官、氏子総代と順番に矢を放ち、多くの方が見事に青鬼の面に当て、一気に華やいだ雰囲気に。
おや、木遣りが聞こえます!浅間神社から古式に則って、白装束に身を包んだ使者が弓と矢の入った長持ちを担いで、徒歩で赤城神社にやってきたのです。まるでタイムスリップ!
急速に開発が進む流山市にありながら、地域の伝統と絆を守る皆さまの温かな笑顔と心意気がとても印象的でした。今年もどうぞ幸多き年でありますように!
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