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足立篤史個展 From Bits to Atoms
■3月11日(水)~23日(月)
■10階 美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。
このたび髙島屋では「足立篤史個展 From Bits to Atoms」を開催いたします。
足立氏は1988年神奈川県横須賀市生まれ。東京造形大学美術学科彫刻専攻を卒業後、
新聞や雑誌といった紙媒体を中心に、時代の痕跡を宿す素材を用いた作品を発表してきました。
超絶技巧とも呼べる緻密な手仕事と、記憶を記録するという一貫したコンセプトの立体作品は、近年ますます高い評価を得ており、気鋭の現代アーティストとして注目されています。
「From Bits to Atoms(情報から物質へ)」と題した今展の作品は、早くも綻び始めた情報化社会への問いかけをはらんでいます。
情報が無限に複製され、永続するかのように錯覚されてきた現代ですが、実際には情報はきわめて変質しやすく、脆く、容易に失われ、忘却されていきます。
一方で、物質はその重さ、体積、経年劣化という制約をまとい、風化していきながらも永く存在し続けています。
いま私たちをとりまく”情報”は、いつか技術の更新とともに容易に読解不能となり、存在していた痕跡さえ失われていく。足立氏の作品は、その不毛さへの抵抗として、たとえ意味が剥落したとしてもなお残り続ける”物質”に希望を見出し、観るものに提示します。
今展では、足立氏が一貫して取り組んできた、新聞や雑誌という情報媒体で記憶を立体化した代表的な作品シリーズに加え、物質化した情報の劣化、または喪失などを表現した新作を一堂に展観いたします。
足立氏の示す記憶の輪郭、静かな問いを帯びた珠玉の作品たちを、ぜひこの機会にご高覧ください。
高島屋美術部
写真)
「Jun 17,1922」 180×135×120 mm 新聞(1922年、獨逸)、和紙、糸、ボタン、蒟蒻糊
