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栗原莞爾展 ―THE CITY―
■12月29日(月)~1月12日(月・祝)※12月31日(水)は午後6時閉店。※2026年1月1日(木・祝)・2日(金)は全館休業日。
■10階 美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。
このたび、高島屋では「栗原莞爾展―THE CITY―」を開催いたします。
栗原氏は1993年神奈川県に生まれ、2022年東京藝術大学大学院美術教育研究室修了。同年の第70回東京藝術大学卒業・修了作品展において「早暁賞」を受賞し、次世代を担う作家として注目を集める画家の一人です。
写真やデジタル画像を繰り返しコラージュし、熱転写シートを絵具のように扱う独自の技法によって、現代都市の姿を鮮やかに描き出します。
栗原氏が捉える都市は、単なる景観にとどまらず、歴史や文化、自然、人々の営みなど、さまざまな層を内包しています。
さらに近年、都市という物理空間はSNSという仮想空間でトリミングされ、フィルターを通して再編集されることで、その多層性をより深めています。見えるものと見えないもの、現実と仮想が交錯し、絶えず変化するその姿は、私たちを取り巻く現代そのものの表れとも言えます。
そんな都市の多層構造を再現するかのようなプロセスで生み出された栗原氏の作品は、現実の断片と編集した仮想のレイヤーが幾重にも折り重なり、私たちが直面する捉えがたく複雑な現代へのまなざしを、静かに揺さぶります。
本展では、新宿と大阪という東西の都市を軸に、現代を読み解く手がかりとなる新作を展観いたします。気鋭の作家が描く都市の奥深い景観を、ぜひこの機会にご高覧ください。
高島屋美術部
「THE CITY -Shinjuku-」 P15(500×652×20mm) ミクストメディア、キャンバス
「THE CITY -Osaka-」 P15(500×652×20mm) ミクストメディア、キャンバス
