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小島久典 展 ―Helix temporis―

■10月8日(水)~20日(月)
■新宿高島屋 10階美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。
このたび高島屋では、小島久典展 ―Helix temporis― を開催いたします。
小島氏は1986年広島県に生まれ、東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業。同大学院にて文化財保存を学びました。現在は瀬戸内文化財修復所代表として文化財修復に従事する傍ら、古典彫刻の技術と自身の美意識を融合させた木彫作品を発表し、国内外で高い評価を得ています。
本展の副題「Helix temporis(時の螺旋)」には、小島氏が文化財修復の仕事を通じて触れてきた、記録には残らない人々のささやかな痕跡や、長い時間を経てなお伝わる存在の気配から見出された、時間に対する深い思索が込められています。高い彫刻技術と巧妙な古色表現を駆使して生み出された蝶や蛾、人物像などの木彫作品は、そのひとつひとつが静かに時を内包し、観る者に時間という長大な存在を想起させます。その流れは、不可逆でありながらも螺旋を描くように折り重なり、過ぎ去った過去と私たちの現在を静かに結びつけてくれるかのようです。
小島氏の卓越した技術と深い洞察によって織りなされる珠玉の作品群を、ぜひこの機会にご高覧賜りますようお願い申しあげます。
高島屋美術部
「A Species of Floral Organ: 320 A.D.」 W28.5×D22×H24cm 檜

「A species of moth: circa 1421 A.D.」 W28×D12.5×H8cm 檜・黄楊・竹

「Things go on without knowing:A butterfly, circa 500 B.C.」 W38×D15×H29cm 檜・樟・柘植・漆