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山岸千穂展 ―The Butterfly Effect―

「バタフライエフェクト」P4号 紙本墨画

■6月4日(水)~16日(月)

■10階 美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。

山岸氏は、2015年に東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻描画・装飾研究室を修了。
在学時から展覧会での発表や、襖絵(港区虎ノ門 光岳院)の制作など精力的に活動を続けており、幼少期から書道で培った経験を基盤とした、“筆ネイティブ”と称されるほどの卓越した技術で、繊細で優美な中にも力強さを感じさせる水墨画を描きだします。
初個展となる今展では、自然界に生きるありのままの蝶の姿を描いた作品群と、サブタイトルともなる“バタフライエフェクト”をテーマとした作品群を展観いたします。
山岸氏の描く自然の姿は、いつの時代にも変わらない営みを見せ、あるがままでいることで、私たちに無言の問いを投げかけます。
「蝶の羽ばたきが地球の裏側で竜巻を引き起こす」かのように、変化と不安定の連続ともいえる現代社会に翻弄される私たちにとって、今展の蝶たちが見せてくれる小さな羽ばたきは、やがて吹く大きな希望の風の兆しのようでもあります。
自然への敬意から生まれる本質的な美を、類まれなる筆と墨の表現で探求し続ける山岸氏の世界を、この機会にぜひご高覧賜りますようお願い申しあげます。
高島屋美術部

「情景」F10号 紙本墨画

「情景」F10号 紙本墨画

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