TOPICS
気になるカテゴリーから、注目ニュースをチェック
Takashimaya Art re-Axis 2025

■5月7日(水)~19日(月)
■10階 美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。
このたび新宿高島屋では、40歳以下の絵画、版画など平面作品を制作する作家による「Takashimaya Art re–Axis 2025」を開催いたします。本展は、高島屋美術部が今後一緒に歩み、次の世代の中心となって活躍されると期待する作家を採り上げ、それぞれに独自の世界を表現していただく5年毎に開催してきたシリーズ企画「美の予感」展を継承するものです。タイトルにあらわした「re-Axis」とは、高島屋美術部として歴史を重ねる中で固定化されてきた軸を改めて見つめ直す、または新たな方向性を見い出すという意味を込めた造語です。
2020年代はパンデミックからはじまり、日常の暮らしや働き方等に大きな変化を強いられることになりました。世界中であらゆる動きが静止し、再び動きはじめた時、その鬱屈とした反動は国内の美術マーケットにもおよび、市場偏重の歪な価値転換へと陥りました。束の間の熱狂は程なく冷めましたが、その潮流の勢いによる影響は大きく、一部では今なお抜け出せない状況も垣間見えます。多様化、そしてサスティナブルな世界をと叫ばれる一方で、様々な社会規範が強まり、相互監視から他者に対する排斥は個人間から国家間まで様々なレベルで生じています。
その世相とは裏腹に、イントレランス(不寛容)な世の中で、現代のアーティストは自身の立ち位置をしっかりと持ち合わせ、作品を通して私たちにレジリエンス(困難な状況を乗り越え、逆境のなかで自らを立て直す能力)を示し得る存在でもあります。今回は、12名の作家による展観となります。この機会にぜひともご覧くださいますよう、ご案内申しあげます。
【出品作家】
影山萌子、近藤亜樹、島﨑良平、永沢碧衣、西久松綾、畑山太志、福田季生、三鑰彩音、ムシャムシャ、村上早、山部杏奈、渡邉康太
写真上)
永沢碧衣「Silent Flow」
50.0×72.7cm

影山萌子「遭難2」 72.7×91.0cm

近藤亜樹 「You Got Me」 53.4×46.0cm

畑山太志「環をくぐる」 45.5×53.0cm

三鑰 彩音 「かんろの頃に」 80.3×80.3cm