【ツナグアクション】ガラスの街・富山を継承する作家たち

TSUNAGU ACTION(ツナグアクション)について

「21世紀の豊かさ」を考えながら、高島屋がステークホルダーとともに取り組むサステナブル活動「TSUNAGU ACTION(ツナグアクション)」。高島屋各店では、「PLANET」「SOCIAL」「PEOPLE」の3つのテーマに基づき、一人ひとりができる具体的なアクションを提案しています。今回は、地域の伝統や文化を伝え、広げていく「SOCIAL」の取り組みとして日本橋店と大阪店で開催する「富山クラフトパーティ(高島屋・阪急阪神百貨店共同企画)」から、富山のガラスに注目。実際に富山のガラス工房を巡り、その魅力にふれた担当バイヤーに話を聞きました。

企画担当 深尾
法人事業部で16年間、企業の記念品や制服の企画・製作に携わる。国内外の工場を訪れ、多くのクラフトマンとの出会いを通じてものづくりの魅力を再認識し、新規開発バイヤーへ。バイヤー2年目として、作り手や携わる人々の想いと価値を、さまざまな形で届けることを大切にしている。

企画担当 坂谷内
入社5年目。婦人服売場を経て、商品カテゴリーの枠組みにとらわれず、日本の産地の魅力を紹介する新規開発バイヤー業務を担当。日本各地の技術や伝統に宿る価値を見つめながら、現代の暮らしに新たな彩りを添えるものづくりとの出会いを追い続けている。

ガラスの街・富山の歴史

富山の風景

高島屋・阪急阪神百貨店では2025年から「日本の美と技を未来につなぐ」をテーマに、日本の工芸に注目してきました。2年目となる今回は、富山県の美と技を紹介する「富山クラフトパーティ」を開催。富山の豊かな自然とものづくり文化の中で生まれてきた工芸や食、暮らしの魅力を紹介します。

高岡銅器、井波彫刻、越中和紙など、古くから伝わるものづくりが盛んな富山県。特にガラスは薬売りの文化によって、明治・大正時代には薬瓶づくりで一大産業となり、独自の発展を遂げてきました。薬の容器が次第にプラスチックなどの材料に変化しても、富山県は技術の継承や職人の育成に力を注ぎ続け、今も「ガラスの街・富山」として輝きを放っています。

伝統技術や職人文化を受け継ぎながら、新たな表現に挑戦する作家やつくり手たちにスポットを当て、作品に込められた想いやクラフトマンシップをお届けします。

Yuri Iwamotoの愛らしいガラス

[Yuri Iwamoto]ガラス作品イメージ

① つばさマン/Fly away 55,000円
② Bowl/Black fruits 55,000円
③ Heart 28,600円

Yuri Iwamotoさんの写真

Yuri Iwamoto
武蔵野美術大学を経て富山ガラス造形研究所を卒業後、作家として独立。鮮やかな色彩と、どこか愛らしさを感じさせるやわらかなフォルムの作品が魅力のガラス作家。ガラスが持っている生命力と、植物の雰囲気を掛け合わせたようなユニークなデザインが印象的。都内各所やLAでも個展を開催しています。

「ガラスであるにも関わらず、まるで意思を持った生きもののような動きを感じられるのが岩本さんの作品の魅力の一つです。そこにあるだけで心が明るくなるやわらかでポップな作品は、まるで岩本さんのお人柄を映し出しているかのよう。その愛らしくも力強い表情は、思わず笑みがこぼれるような魅力に満ちています。」(坂谷内)

吉積彩乃の風景が息づくガラス

[AYANO YOSHIZUMI]ガラス作品イメージ

① Smush Cup 各8,360円
② Flower Vase blue and aventurine green 31,900円
③ Wiggle Stake Long 4,400円
④ Flower Vase blue duo 36,300円

吉積さんの写真

吉積彩乃
武蔵野美術大学を卒業後、富山ガラス造形研究所造形科を修了。2019年より2022年までオーストラリアのガラス工房で制作を行い、現在は富山県を拠点に活動しています。吹きガラスならではのやわらかな揺らぎと質感を生かし、一つひとつ丁寧に制作。無駄を削ぎ落とした潔いたたずまいの中に、静かな存在感を宿す作品が魅力です。

取材を受ける吉積さん

「伝統的なガラスの技法を用いつつ、アート・絵画的な要素も垣間見える吉積さんの作品。ガラスが持つ偶然性を活かしながらも、それを操る彼女の強い意志が感じられます。鮮やかな印象と独自の世界観は、一度見ただけで心に残り、何度も見返したくなります。
岩本さんも同様ですが、灼熱の工房で熱くて重いガラスを自由自在に扱う姿は、同じ女性として非常に輝いてみえました。工房の温度は真夏になると50度を超えるようです…!」(坂谷内)

小宮崇の調和するガラス

[小宮崇]ガラス作品イメージ

① 十角ミニグラス 4,400円
② moldlineショートステムグラス 7,150円
③ 十角ゴブレット 8,800円

小宮さんの写真

小宮崇
新島アートガラスセンターを経て、富山ガラス工房に所属。2023年砺波市に自身の工房を構えました。素材の透明感と光の反射を巧みに取り入れた作品を展開。洗練されたフォルムと高い技術が融合し、現代のライフスタイルに調和する美しいガラス作品を生み出しています。普段使いできる器を中心に製作しています。

「小宮崇さんの作品は、ガラスならではの透明感と光の表現が美しく、思わず手に取りたくなる魅力にあふれています。現代のライフスタイルに自然と溶け込む洗練されたデザインの中に、小宮さんならではの豊かな感性を感じました。
工房を訪問した時、熱したガラスをすくい、吹き、整え、再び熱して形を整える一連の工程を拝見しました。動きに一切の無駄がなく、作品づくりそのものが美しいと感じる、印象的な訪問となりました。」(深尾)

菊地大護の情景あるガラス

[菊地大護]ガラス作品イメージ

Tatesuji Katakuchi 7,700 円

菊地さんの写真

菊地 大護
岐阜県出身。薄くて繊細でありながら、やわらかい曲線を描くフォルム、吹きガラスならではのろくろ目のような跡、かすかにアンバーからピンクを感じさせる絶妙な色味が特徴。
ガラスの素材から受けた印象を造形へと昇華させた作品は、見る人に豊かな情景と心地よい余韻を届けます。

作業中の菊池さん

「アメリカ人ガラス作家Peter Ivy氏が主宰する「Peter Ivy Flow Lab」で研鑽を積んだ菊地大護さん。ガラスという素材が持つ力強さと繊細さを自在に表現し、その作品からは豊かな情景と静かな余韻が広がります。
菊地さんはガラスをできる限り薄く吹くことにこだわり、手にした人の所作が自然と丁寧になるような、繊細な緊張感を作品に込めています。日常の中でふと心を整えてくれるような、美しさと儚さをあわせ持つガラス作品に魅了されます。」(深尾)

岸本耕平の端正なガラス

[岸本耕平]ガラス作品イメージ

① MONI flowervase 2 31,680円
② MONI flowervase 19,800円 
③ MONI flowervase 3 31,680円

岡本さんと岸本さんの写真

MONI flowervase
フローリスト・岡本美穂氏が想うイメージを、ガラス作家の岸本耕平氏が形にしたフラワーベースブランド。吹きガラスの技法で生み出される花器は、ふくよかで有機的なフォルムが魅力的。
オブジェとしてそのまま飾っても美しく、一輪挿しからボリュームのある花束まで、さまざまな花の表情を引き立てます。

作業中の岸本さん

「岸本耕平さんの作品は、高度な吹きガラス技法から生まれる洗練されたフォルムが魅力です。やわらかく光をまとったガラスの表情は、空間に上質で心地よい彩りを添えてくれます。
今回ご紹介するのは、フローリスト・岡本美穂さんとのコラボレーションによって生まれたフラワーベース。数多くのフラワーアートを手掛けてきた岡本さんならではの視点が生かされ、飾りやすさや使いやすさはもちろん、花の美しさを最大限に引き立てるフォルムに仕上げられています。端正なたたずまいの中に、ガラスと花、それぞれの魅力が調和した特別な作品です。」(深尾)

 

富山のクラフトマンシップを会場で

高島屋・阪急阪神百貨店共同企画「富山クラフトパーティ」は、以下の日程で開催いたします。ぜひ会場で、ガラス作家たちの作品をはじめ、富山の多彩なクラフトマンシップにふれてください。

富山クラフトパーティ

■日本橋高島屋 本館1階 正面イベントスペース:9月23日(水・)〜29日(火)
■大阪高島屋 1階グッドショックプレイス:2027年1月6日(水)〜12日(火)

富山クラフトパーティ
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