【ツナグアクション】コスメ容器の再生素材で生まれた店頭ツール
TSUNAGU ACTION(ツナグアクション)について
「21世紀の豊かさ」を考えながら、高島屋がステークホルダーとともに取り組むサステナブル活動「TSUNAGU ACTION(ツナグアクション)」。高島屋各店では、「PLANET」「SOCIAL」「PEOPLE」の3つのテーマに基づき、一人ひとりができる具体的なアクションを提案しています。
今回は、循環型社会の実現を目指した取り組みである「Depart de Loop(デパート デ ループ)」から、コスメ再生プロジェクト第4弾「店頭ツール」へのアップサイクルについて、プロジェクトを担当している岡田バイヤー・橋バイヤーにインタビューしました。 BUYER'S PROFILE

岡田 ひかり / 化粧品バイヤー
化粧品売場のサステナブル推進を担当。もんじゃ焼きが好き。趣味はクラシックバレエ。人生もバレエもバランスが大切。

橋 祐介 / バイヤー
古着屋でのアルバイトに没頭した学生生活の後、特選(ラグジュアリーゾーン)のバイヤーと兼務で、本プロジェクト担当。名画座と純喫茶が好き。
ーあらためて、コスメの回収品をアップサイクルする「コスメ回収プロジェクト」のこれまでの取り組みについて教えてください。 岡田バイヤー「コスメの回収品は、①パウダー系メイク用品、②リップ系メイク用品、③化粧品の空容器、大きく3つに分けられます。 第1弾では①と②を再生してクレヨンに、第2弾では①を再生しキャンドルにしました。
第3弾として、①を利用して作ったピンクの「アップサイクルペーパー」からショッピングバッグ・メッセージカード・名刺の作成もしました。
しかし、③はアップサイクルをするには課題が多く、プロジェクトスタート以降、アップサイクルの方法を常に模索していました。ようやく2025年、パラレルプラスティックス様との出会いを経て、化粧品の空容器のアップサイクルを試みる取り組みがスタート。「アップサイクルコーム」の販売が実現しました。」
―コスメ再生プロジェクト第4弾となる今回は、どのような取り組みを行っているのでしょうか? 岡田バイヤー「今回は、化粧品空容器のアップサイクルのバリエーション拡大に挑戦しました。手鏡やトレイ、商品陳列台といった、店頭で使用するツールとして再生し、回収した資源を再び売場に戻すという新たな循環の形を提案しています。」
―これまでは“持ち帰ることのできるプロダクト”が中心でしたが、今回「店頭で使用するツール」に挑戦した背景を教えてください。
橋バイヤー「売場のツールとして日常的に使用することで、これまでDepart de Loopを知らなかったお客様にも取り組みを知っていただきたかったこと、スタッフにもサステナブルな取り組みをより身近に感じていただけるのではないかと考えたことが、大きなきっかけです。」
―今回の取り組みでは複数の企業と協業されていますが、それぞれの役割について教えてください。
橋バイヤー「今回の取り組みでは、高島屋スペースクリエイツとREMARE(リマーレ)様と連携しています。
高島屋スペースクリエイツは、百貨店やホテル、ラグジュアリーブランドの空間づくりを手がける企業で、今回のプロジェクトでは什器の企画・デザイン・設計を担いました。単に“もの”をつくるのではなく、売場で過ごす時間の質まで含めた空間づくりを強みとしています。
一方、REMARE様は廃プラスチックを独自技術で再資源化し、意匠性の高い素材として再生する企業です。今回のプロジェクトでは、化粧品の空容器を再生プラスチック素材へと加工する役割を担っています。
この2社の専門性が掛け合わさることで、アップサイクルという環境配慮だけでなく、売場ツールとしての美しさや使いやすさを実現しました。」
―コスメ空容器の回収からアイテムの製作まではどのような工程があるのでしょうか? 岡田バイヤー「ベルナチュレールやベルサンパティックなどでお客様から回収した化粧品空容器のキャップやラベルを取り除き、洗剤でよく洗浄。中に残った化粧品やにおいを一つひとつ手作業で取り除きます。
洗浄後に乾燥させた空容器を機械で粉砕してチップ状にし、ポリタンク由来の白い再生プラスチック素材に約1割混ぜたら、熱と圧力で成型します。カラフルな容器の色が斑点模様となり、可愛らしくできあがります。」
―今回製作したツールの展開について教えてください。
岡田バイヤー「今回製作した手鏡やトレイ、商品陳列台は、2026年7月下旬よりベルナチュレール(新宿・玉川・柏・大宮)、ベルサンパティック(日本橋・横浜・京都)にてお披露目予定です。実際に売場で使っていただき、素材のユニークさだけでなく、その背景にあるストーリーも自然に感じていただけたら嬉しいです。」
―売場スタッフにとっても新しい取り組みになるかと思いますが、どのような広がりを期待されていますか?
岡田バイヤー「お客様とのコミュニケーションのきっかけになればと期待しています。
『実はこのツールは化粧品の空容器を一部に再利用した素材からできているのです』という一言から会話が生まれ、商品だけでなく売場全体の価値をお伝えできる機会につながると考えています。
また、売場での使用を通じて見えてくる課題や改善点もあるはずです。そうした声を今後のプロジェクトに活かしながら、より良い循環の形を広げていきたいと思います。」
―工程の中で特に大変だった点や、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。 岡田バイヤー「再生素材は通常素材と違い、できあがりの品質に個体差があります。できあがったツールをよく確認すると、容器のチップがはみ出てしまうなど修理が必要な箇所がいくつかありました。お客様に使っていただくツールですので、安全でないといけません。ですが、これまでのアップサイクルと同じで、実際に作ってみないとうまく製品化できるかわからないのが苦労する点です。今回はプロジェクトチームで高島屋スペースクリエイツとREMARE様と一緒に、一つひとつできあがりを目で見て、触って修理すべきものを確認しました。何度も検品して、安心してお客様に使用いただけるものとなりました。」
ーコスメ再生プロジェクトは今年で4年目を迎え、ますます広がっています。今後の展望を教えてください。 橋バイヤー「お客様やお取引様のおかげで、コスメ再生プロジェクトも応援してくださる方が少しずつ増えていると実感しています。今後は製品だけでなく、イベントなどの体験を通じてお客様にとってより楽しいプロジェクトに進化させたいです。」
今回のアップサイクル店頭ツールは、「Depart de Loop(デパート デ ループ)」の「コスメ再生プロジェクト」の取り組みのひとつです。 「Depart de Loop(デパート デ ループ)」では、ツナグアクションの一環として、循環型社会の実現を目指したさまざまな取り組みを行っております。 従来の「売りっぱなし」ではなく、衣料品やコスメ、羽毛ふとんといったアイテムの「回収・再生・製品化」を通じて、循環型の取り組みを進めています。
コスメ再生プロジェクトについて詳しくはこちら>>
コスメの回収品をアップサイクルする取り組みのこれまで
ーあらためて、コスメの回収品をアップサイクルする「コスメ回収プロジェクト」のこれまでの取り組みについて教えてください。 岡田バイヤー「コスメの回収品は、①パウダー系メイク用品、②リップ系メイク用品、③化粧品の空容器、大きく3つに分けられます。 第1弾では①と②を再生してクレヨンに、第2弾では①を再生しキャンドルにしました。
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詳しくはこちらの記事をチェック! 【ツナグアクション】「キャンドル製作ワークショップ」を宣伝担当がリポート!>> |
| 詳しくはこちらの記事をチェック! 【ツナグアクション】役目を終えたメイク用品をペーパーの着色料へ。コスメ再生プロジェクト第3弾〈Part1〉をご紹介>> |
| 詳しくはこちらの記事をチェック! 【ツナグアクション】再生素材100%のヘアコームを製作。コスメ再生プロジェクト第3弾〈Part2〉をご紹介>> |
コスメ容器の廃棄プラスチックに新たな価値を
―コスメ再生プロジェクト第4弾となる今回は、どのような取り組みを行っているのでしょうか? 岡田バイヤー「今回は、化粧品空容器のアップサイクルのバリエーション拡大に挑戦しました。手鏡やトレイ、商品陳列台といった、店頭で使用するツールとして再生し、回収した資源を再び売場に戻すという新たな循環の形を提案しています。」
| 今回製作したツール
・手鏡 ・お支払い用トレー ・商品陳列台 |
化粧品の空容器から店頭ツールができるまで
―コスメ空容器の回収からアイテムの製作まではどのような工程があるのでしょうか? 岡田バイヤー「ベルナチュレールやベルサンパティックなどでお客様から回収した化粧品空容器のキャップやラベルを取り除き、洗剤でよく洗浄。中に残った化粧品やにおいを一つひとつ手作業で取り除きます。
洗浄後に乾燥させた空容器を機械で粉砕してチップ状にし、ポリタンク由来の白い再生プラスチック素材に約1割混ぜたら、熱と圧力で成型します。カラフルな容器の色が斑点模様となり、可愛らしくできあがります。」
―今回製作したツールの展開について教えてください。
岡田バイヤー「今回製作した手鏡やトレイ、商品陳列台は、2026年7月下旬よりベルナチュレール(新宿・玉川・柏・大宮)、ベルサンパティック(日本橋・横浜・京都)にてお披露目予定です。実際に売場で使っていただき、素材のユニークさだけでなく、その背景にあるストーリーも自然に感じていただけたら嬉しいです。」
―売場スタッフにとっても新しい取り組みになるかと思いますが、どのような広がりを期待されていますか?
岡田バイヤー「お客様とのコミュニケーションのきっかけになればと期待しています。『実はこのツールは化粧品の空容器を一部に再利用した素材からできているのです』という一言から会話が生まれ、商品だけでなく売場全体の価値をお伝えできる機会につながると考えています。
また、売場での使用を通じて見えてくる課題や改善点もあるはずです。そうした声を今後のプロジェクトに活かしながら、より良い循環の形を広げていきたいと思います。」
製作秘話
―工程の中で特に大変だった点や、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。 岡田バイヤー「再生素材は通常素材と違い、できあがりの品質に個体差があります。できあがったツールをよく確認すると、容器のチップがはみ出てしまうなど修理が必要な箇所がいくつかありました。お客様に使っていただくツールですので、安全でないといけません。ですが、これまでのアップサイクルと同じで、実際に作ってみないとうまく製品化できるかわからないのが苦労する点です。今回はプロジェクトチームで高島屋スペースクリエイツとREMARE様と一緒に、一つひとつできあがりを目で見て、触って修理すべきものを確認しました。何度も検品して、安心してお客様に使用いただけるものとなりました。」
コスメ再生プロジェクトの今後
ーコスメ再生プロジェクトは今年で4年目を迎え、ますます広がっています。今後の展望を教えてください。 橋バイヤー「お客様やお取引様のおかげで、コスメ再生プロジェクトも応援してくださる方が少しずつ増えていると実感しています。今後は製品だけでなく、イベントなどの体験を通じてお客様にとってより楽しいプロジェクトに進化させたいです。」
Depart de Loopについて
今回のアップサイクル店頭ツールは、「Depart de Loop(デパート デ ループ)」の「コスメ再生プロジェクト」の取り組みのひとつです。 「Depart de Loop(デパート デ ループ)」では、ツナグアクションの一環として、循環型社会の実現を目指したさまざまな取り組みを行っております。 従来の「売りっぱなし」ではなく、衣料品やコスメ、羽毛ふとんといったアイテムの「回収・再生・製品化」を通じて、循環型の取り組みを進めています。

