INTERVIEW 人形作家インタビュー

思い思いの作家メッセージをご紹介。

おひな様作家のつぶやき
作家余話 vol.1

有職工房「ひいな」 清水久遊(しみず くゆう)・ゆたか

今のパパとママに喜んで選んでもらえるおひな様。
清水久遊さんとお孫さんのゆたかさんが、
お人形の制作秘話を通してメッセージ。

清水久遊(しみず くゆう)・ゆたか
モダンでおしゃれな、ひいなのおひな様の原点(久遊さん)
私、清水久遊は18歳で男社会であった職人の世界に入りました。その時、ひとつ決めたことがあったんです。それは、私らしく自由で素敵なおひな様をつくろうということ。古典的な美しさに現代のエッセンスを加えることで、今の「ひいな」のおひな様ができあがったんです。
今、祖母と孫のユニットで(ゆたかさん)
物心ついた頃から私の回りにはいつもおひな様と、それをつくる祖母がいました。いつも何かが出来上がっていくワクワクした空気の中で育ち、大学を卒業し祖母と同じ道を歩みはじめると決めました。今、師匠である祖母と、日本中の女の子に幸せを届けるおひな様づくりができること、とっても嬉しいです。
おひな様がもたらす幸せとは(久遊さん・ゆたかさん)
パパとママが喜んでおひな様を選んで飾ってお祝いすること。それって一番大切なことなんですよ。お二人が心から楽しむ姿は赤ちゃんに伝わるもの。それを毎年見ながら、赤ちゃんは大きくなっていくんです。おひな様はそのためのシンボル。思い出をたくさんつくってあげてくださいね。
すみずみまで愛を、「お守り」という形で(久遊さん・ゆたかさん)
おひな様の後ろ姿を見てみてください。美の神様が祀られている、ここ蒲郡にある「八百富神社」のお守り紙が巻いてあります。一体一体に「神様の祝福があるように」と心を込めて巻くんです。つくり手の私たちの気持ちを少しでも届けたいと思い、ひいなのお人形はこのお守り紙で愛を託しています。
おひな様作家のつぶやき
作家余話 vol.2

有職雛 大橋弌峰(おおはし いっぽう)

雅やかで平安絵巻そのもののおひな様。
お節句とお人形の大切さについて、
大橋弌峰さんがお話しくださいました。

大橋弌峰(おおはし いっぽう)
お節句を大切にするのは日本人の心
春が来て、おひなさんを飾って、家族で女の子のお祝いをすること。どんなに生活様式が変わっても、持ち続けていきたい日本の文化ですね。そのひとつがお節句だと思うてます。言い換えれば、お節句は日本人の心そのものではないでしょうかね。
おひなさんは親御さんの愛のカタチ
お節句が日本の変わらぬ文化であるなら、お母さんのお子さんに対する愛情も絶対変わらぬものでしょう。その親御さんの愛をカタチにしたのがおひなさんです。おひなさんは女の子の守り神ですからね。きれいな娘さんへの成長を見守ってくれるんですよ。
伝統を大切にしてつくりあげた京雛を
うちのおひなさんは有職故実に基づいて、伝統を大切につくりあげたものです。京雛の人形づくりにはひとつずつ約束事がありますからね、それを丁寧に守って一体ずつカタチにしていくんです。華やかな宮中のお嫁入りの様子が現れているでしょう?
春が来るたびに「おまっとさん」と言って
京都の旧家さんでは、おひなさんを蔵から出すときに「おまっとさん」と挨拶するんですよ。一年ぶりに会える喜びを込めてね。どうぞ、お家でもおひなさんを出すときに声をかけてあげてください。お子さんの心に「私のおひな様」という気持ちが生まれ、幸せも膨らむでしょう。
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