母乳には赤ちゃんに必要な栄養が過不足なく含まれています。とくに出産後1~2週間くらいに出る、黄色みを帯びた母乳を「初乳」といい、赤ちゃんを病気から守る免疫物質がたくさん含まれているので、どんどん飲ませてあげてください。おっぱいの時間は赤ちゃんにとって幸せなひとときです。赤ちゃんが腕の中で懸命におっぱいに吸いつく様子を見ていると、自分が赤ちゃんに必要とされている実感がわき、母としての自覚や自信が育っていくことでしょう。母乳を出すことは産後の子宮の回復に働きかけるので、ママのためにもプラスになります。
母乳の出方はそれぞれで差があります。どうしても母乳不足であると医師が判断したり、仕事を持つママなら都合で母乳育児ができない時もあるでしょう。けれど現在は人工乳も限りなく母乳に近づいています。母乳にこだわるあまり赤ちゃんが満足な量を飲めなかったり、ママがイライラしてしまっては良くありません。時にはミルクの助けを借りることも良い方法と考え、自信を持って赤ちゃんと接しましょう。やさしくだっこして、母乳をあげている感覚で、目を見ながら笑顔で飲ませてあげてください。