柏レザー株式会社代表 飯島暁史さんの柏ライフ
約1700を超える市区町村、その1/1700の街・柏。
少年時代に訪れた街が、やがて夢の舞台になることもある。
松戸市出身の飯島暁史さんにとって柏は、買物を楽しむ街から、店を構える街へと変わっていった。カバン屋(Harito)を営む飯島さんが柏で見つけた「暮らし」とは。
飯島暁史さんPROFILE
1976年6月13日生まれ。柏でカバン専門店(Harito)を営み、2026年7月に創業15年を迎える。柏幻霜ポークから取れる豚革を使った「柏レザー」をはじめとした様々な革素材を用いたオリジナル商品を手作りで製作・販売。また、落花生の薄皮を活用した、世界初の「ピーナッツレザー」を開発。
松戸市出身の飯島さんが柏に足を運ぶようになったのは高校生の頃。部活の道具を買うために駅前の野球用品店「ベースマン」に立ち寄り、20代前半には古着屋やセレクトショップ、また「ディスクユニオン」などにも足繁く通った。
東京にもよく出かけていたが、同じような商品が並ぶ柏には、この街ならではの空気感と店員との距離の近い接客があった。買物の時間そのものが楽しく、「気に入った人から買う」という体験が、柏という街の魅力として心に残ったという。
そうした体験を重ねるうちに、「いつか自分で店をやりたい」と思うようになった。そして、店をやるなら柏で――。そんな思いが、飯島さんの中に漠然と芽生えていった。
専門学校を卒業後、エンタメ業界の会社に入社。その後はバッグメーカーを3社渡り歩き、製造から営業まで、革製品づくりの現場で経験を積んできた。突然の倒産や業界不況にも直面し、逃げ出したくなるような時期もあったが、材料業者や縫製工場など多くの取引先に支えられながら、気づけばバッグ業界に身を置き続けていた。
そんなある日、かねてより付き合いのあった縫製工場の社長から「カバン屋をやってみないか」と声をかけられる。店づくりは物件探しからすべて任せるという話だった。その瞬間、日々の忙しさの中で忘れかけていた思いがよみがえる。――いつか、柏で店をやりたい。あの頃の夢を思い出した飯島さんは、「やるしかない」と直感した。
柏で店を構えたものの、当時はまだネットショップも普及しておらず、来店を待つ受け身の商売。客足が途絶えると、自ら店の外に出て声をかけることもあったという。開店から半年ほどは一人で店を切り盛りし、心が折れそうになる日もあった。
それでも、「いいカバンだね」「軽いね」「柏にこんなお店ができたんだね」――。お客さんからの何気ない一言が、飯島さんを支え続けた。やがて芽生えたのが、「人に感動を届けるカバン屋になろう」という思いだ。その気持ちは、店を構えて15年が経った今も少しも変わらない。
かつてこの街で、店員との会話や買物によって夢を抱いた少年は、やがて店主としてこの街に迎え入れられた。あの頃出会った店員のように、今度は飯島さんが誰かに夢を届けていく。
柏の名産品である幻霜ポークから取れる豚革を使った「柏レザー」や、千葉県の特産・落花生の薄皮から生まれた世界初のヴィーガンレザー「ピーナッツレザー」。素材の可能性を広げる取り組みは、飯島さんの挑戦の一つだ。
もう一つの目標だったのが、柏高島屋での出店。柏の商業を支え、人を呼び込む象徴的な場所で、自分の商品が通用するのか試してみたい。そんな開業当時からの夢は2018年に叶う。その後も継続的に出店を重ね、長期POP UP SHOPの機会にもつながった。
新しい素材と新しい売る場所――。飯島さんのように挑戦を続ける人の歩みを温かく支えているのが、柏という街の魅力だ。
売る側であるからこそ、「買う」という体験も大切にしている。贈りものを探すとき、飯島さんが足を運ぶのが柏高島屋だ。自分のためというより、誰かに贈るプレゼントを選びに訪れることが多いという。
店主という立場から、婦人服やバッグ、靴の売場を“パトロール”するのも楽しみの一つ。昨年のクリスマスには大切な人へ[スタージュエリー]のネックレスを購入し贈った。高島屋柏店で開催したPOP UP SHOPで関わったスタッフと一緒に商品を探した時間や、丁寧な接客もまた、心に残る買物の体験だったという。売ることと同じくらい、買うことも好き。その実感が日々の店づくりに還元されている。
個人店が街の魅力をつくる柏。その店主たちの日常にも、柏高島屋は静かに寄り添っている。
柏高島屋ステーションモールでは、期間限定の催事やPOP UP SHOPなどイベントを開催。POP UP SHOPでは、今回ご紹介したHarito by NUIZA縫EMON(柏レザー)のアイテムをはじめ、普段お取り扱いのないブランドや商品に出会える貴重な機会です。予定・開催中のイベントのご案内は、タカシマヤアプリや柏高島屋のWEBサイトでご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
Information
●スタージュエリー 柏高島屋ステーションモール 本館3階
営業時間/午前10時30分〜午後7時30分
編集・協力:コスキマー菜緒
千葉県松戸市出身。高校時代に柏で青春を過ごす。大学進学と共に、都内で8年過ごした後2017年に柏へ転居。Koskimaa Designを立ちあげ、柏を中心に様々なウェブサイトやデザインを手がける。全国初のエリア型商店会、【ウラカシ百年会】では事務局長を務め、同会の発行する雑誌PICKUPの執筆などライターとしても活動。
次回の記事更新は5月26日(火)を予定しております。 柏高島屋ホームページはこちら>>
※掲載商品の価格・内容は2026年2月25日(水)時点のものです。
※ディスプレイ(モニター)の都合上、商品写真は実際の商品の色と若干異なる場合があります。
少年時代に訪れた街が、やがて夢の舞台になることもある。
松戸市出身の飯島暁史さんにとって柏は、買物を楽しむ街から、店を構える街へと変わっていった。カバン屋(Harito)を営む飯島さんが柏で見つけた「暮らし」とは。
柏で出会った、夢と店
飯島暁史さんPROFILE1976年6月13日生まれ。柏でカバン専門店(Harito)を営み、2026年7月に創業15年を迎える。柏幻霜ポークから取れる豚革を使った「柏レザー」をはじめとした様々な革素材を用いたオリジナル商品を手作りで製作・販売。また、落花生の薄皮を活用した、世界初の「ピーナッツレザー」を開発。
いつか、柏で店をやる
松戸市出身の飯島さんが柏に足を運ぶようになったのは高校生の頃。部活の道具を買うために駅前の野球用品店「ベースマン」に立ち寄り、20代前半には古着屋やセレクトショップ、また「ディスクユニオン」などにも足繁く通った。
東京にもよく出かけていたが、同じような商品が並ぶ柏には、この街ならではの空気感と店員との距離の近い接客があった。買物の時間そのものが楽しく、「気に入った人から買う」という体験が、柏という街の魅力として心に残ったという。そうした体験を重ねるうちに、「いつか自分で店をやりたい」と思うようになった。そして、店をやるなら柏で――。そんな思いが、飯島さんの中に漠然と芽生えていった。
思い出した、あの頃の夢
専門学校を卒業後、エンタメ業界の会社に入社。その後はバッグメーカーを3社渡り歩き、製造から営業まで、革製品づくりの現場で経験を積んできた。突然の倒産や業界不況にも直面し、逃げ出したくなるような時期もあったが、材料業者や縫製工場など多くの取引先に支えられながら、気づけばバッグ業界に身を置き続けていた。
そんなある日、かねてより付き合いのあった縫製工場の社長から「カバン屋をやってみないか」と声をかけられる。店づくりは物件探しからすべて任せるという話だった。その瞬間、日々の忙しさの中で忘れかけていた思いがよみがえる。――いつか、柏で店をやりたい。あの頃の夢を思い出した飯島さんは、「やるしかない」と直感した。
人に感動を届ける店を
柏で店を構えたものの、当時はまだネットショップも普及しておらず、来店を待つ受け身の商売。客足が途絶えると、自ら店の外に出て声をかけることもあったという。開店から半年ほどは一人で店を切り盛りし、心が折れそうになる日もあった。それでも、「いいカバンだね」「軽いね」「柏にこんなお店ができたんだね」――。お客さんからの何気ない一言が、飯島さんを支え続けた。やがて芽生えたのが、「人に感動を届けるカバン屋になろう」という思いだ。その気持ちは、店を構えて15年が経った今も少しも変わらない。
かつてこの街で、店員との会話や買物によって夢を抱いた少年は、やがて店主としてこの街に迎え入れられた。あの頃出会った店員のように、今度は飯島さんが誰かに夢を届けていく。
素材も売る場所も、挑戦し続ける
柏の名産品である幻霜ポークから取れる豚革を使った「柏レザー」や、千葉県の特産・落花生の薄皮から生まれた世界初のヴィーガンレザー「ピーナッツレザー」。素材の可能性を広げる取り組みは、飯島さんの挑戦の一つだ。
もう一つの目標だったのが、柏高島屋での出店。柏の商業を支え、人を呼び込む象徴的な場所で、自分の商品が通用するのか試してみたい。そんな開業当時からの夢は2018年に叶う。その後も継続的に出店を重ね、長期POP UP SHOPの機会にもつながった。
新しい素材と新しい売る場所――。飯島さんのように挑戦を続ける人の歩みを温かく支えているのが、柏という街の魅力だ。
買うという体験を、柏高島屋で
売る側であるからこそ、「買う」という体験も大切にしている。贈りものを探すとき、飯島さんが足を運ぶのが柏高島屋だ。自分のためというより、誰かに贈るプレゼントを選びに訪れることが多いという。
店主という立場から、婦人服やバッグ、靴の売場を“パトロール”するのも楽しみの一つ。昨年のクリスマスには大切な人へ[スタージュエリー]のネックレスを購入し贈った。高島屋柏店で開催したPOP UP SHOPで関わったスタッフと一緒に商品を探した時間や、丁寧な接客もまた、心に残る買物の体験だったという。売ることと同じくらい、買うことも好き。その実感が日々の店づくりに還元されている。
個人店が街の魅力をつくる柏。その店主たちの日常にも、柏高島屋は静かに寄り添っている。
“とっておき”に出会える柏高島屋の催事・POP UP SHOP
柏高島屋ステーションモールでは、期間限定の催事やPOP UP SHOPなどイベントを開催。POP UP SHOPでは、今回ご紹介したHarito by NUIZA縫EMON(柏レザー)のアイテムをはじめ、普段お取り扱いのないブランドや商品に出会える貴重な機会です。予定・開催中のイベントのご案内は、タカシマヤアプリや柏高島屋のWEBサイトでご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
Information
●スタージュエリー 柏高島屋ステーションモール 本館3階
営業時間/午前10時30分〜午後7時30分
編集・協力:コスキマー菜緒
千葉県松戸市出身。高校時代に柏で青春を過ごす。大学進学と共に、都内で8年過ごした後2017年に柏へ転居。Koskimaa Designを立ちあげ、柏を中心に様々なウェブサイトやデザインを手がける。全国初のエリア型商店会、【ウラカシ百年会】では事務局長を務め、同会の発行する雑誌PICKUPの執筆などライターとしても活動。次回の記事更新は5月26日(火)を予定しております。 柏高島屋ホームページはこちら>>
※掲載商品の価格・内容は2026年2月25日(水)時点のものです。
※ディスプレイ(モニター)の都合上、商品写真は実際の商品の色と若干異なる場合があります。

