食事について、若い時分は「お腹が満たされればいい」「質より量」と考えていましたが、
食に対する価値観が変化していくのも歳を重ねる愉しみの一つです。
身体に取り入れて気持ちのいいものとは何か、健康的に生きていくための食事とはどんなものか、
また、新しいジャンルの食にトライするのもいいかもしれません。
お酒好きであればワインを嗜むようになったり、食材にこだわることはもちろん
産地や土壌について考えを深めることで、年齢に合った食の在り方を愉しんでみてはいかがでしょうか。
食材や土壌について調べていくと地球環境の問題に行き着いたり、
自然との共生について考えることに繋がるなど、新たな気づきがあるかもしれません。
(P258)
『ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方
体と心をいたわる365のコツ』
櫻井大典
ナツメ社/2018年
病院に行くほどではないけれど、なんだか体調が優れない……。そんな不調を抱えながら日々を過ごしている人も多いのではないでしょうか。この本は、気軽に取り組めて不調の改善のきっかけになるような「養生」の方法を、1日1つ、1年分で365項目紹介しています。まずは、今日の日付のところをぺらりと開いて見てください。ちょっとの心がけや少しの実践で、毎日がぐっと楽に過ごせるようになる、なんてこともあるかもしれません。
(P26)
『「食事」を正せば、病気、不調知らずの
からだになれる』
秋山龍三、草野かおる
ディスカヴァー・トゥエンティワン/2016年
都会で忙しなく暮らしていると、ついつい食生活も乱れがちになってしまいます。最近感じる身体の不調、実は食が原因だなんてことも。本書では、日本人の身体に合った食生活を実践することで、本来人の身体に備わっている自然治癒力を高める術を教えてくれます。今やオンライン上でどんな料理でも家までデリバリーしてくれる時代ですが、そんな時、日本人が古来より食べてきた食事について、ちょっと意識することで体調が変わってくるかもしれません。
(P178)
『Farmlife 新・農家スタイル』
ゲシュタルテン(編集) 渡部未華子(訳)
グラフィック社/2019年
農家の暮らしというと、朝早くから起床し、土にまみれて大変な仕事と想像してしまいます。それはある側面では正しいと言えますが、実は農家暮らしこそ最もモダンな生き方なのでは?と本書を読むと感じてしまうほど、ここで紹介されている農家のストーリーは自由で理想的な暮らしを体現しています。地球に負荷をかけず、自然と共生し、健やかに生きていく—これこそ将来実現しなくてはならない生き方なのかもしれません。
(P15)
『自然派ワイン入門』
イザベル・レジュロン(著)、清水玲奈(訳)
エクスナレッジ/2017年
フランス人女性で初めてマスター・オブ・ワインの称号を取得したイザベル・レジュロンが教えてくれる自然派ワインの入門書です。自然派ワインとは一体何なのか、イラストや写真を使ってわかりやすく解説してくれます。各国の生産者たちに行ったインタビューを通して、ワインづくりへの強いこだわりが感じられます。最近は「自然派ワイン」という言葉も巷で定着してきましたが、これまでの通念が覆される1冊です。
(P69)
『モダニスト・キュイジーヌ
アットホーム 現代料理のすべて』
ネイサン・マイアーボールド、
マキシム・ビレット(著)、山田文ほか(訳)
KADOKAWA/2018年
2011年に刊行された『モダニスト・キュイジーヌ』は、マイクロソフト社の最高技術責任者でもあった著者が、世界各国で活躍するシェフ達が開発した最新の調理テクニックをまとめた全2,438ページ・6冊組の大著です。この『モダニスト・キュイジーヌ アットホーム』は、そんな偉大な本に掲載されたテクニックの数々を、真空調理器や圧力鍋等を駆使して気軽に家庭の台所で実践できるようにとエッセンスを抽出して編集された1冊です。大判で魅せる美しい料理の写真と、科学の実験のように精密なレシピは、「料理する」ことについて別次元への世界を開くきっかけになるでしょう。科学が好きな方にもおすすめです。
(P169)
『食べることは生きること』
大瀬由生子
カナリアコミュニケーションズ/2018年
古来から日本に伝わる伝統食「発酵食品文化」と「食育」の普及活動を通じて、食べることの楽しさを子どもたちに教えている著者による食の哲学書です。日本人の食生活の変化を紐解くことで、現代人に合った食事の在り方を提案してくれます。発酵調味料を使ったレシピも多数収録されているので、明日の献立に迷ったときにも役立つ1冊です。
(P28)
『ノーマの発酵ガイド』
レネ・レゼピ、デイヴィッド・ジルバー(著)水原文(訳)
KADOKAWA/2019年
「世界のベストレストラン50」で4度も世界一に輝いた北欧現代料理レストラン「noma」を立ち上げ、シェフも務めるレネ・レゼピによる発酵ガイド。ノーマで提供される料理にはすべて発酵食品が使われており、レネ・レゼピは発酵がもたらす無限の可能性を探求し続けています。ノーマによる至極のレシピ集でありながら、調理工程はまるで科学実験のようでもあります。
(P78)
『土とワイン』
アリス・ファイアリング、
パスカリーヌ・ルペルティエ(著)
村松静枝(訳)
エクスナレッジ/2019年
ワインに大事なのはぶどう、チョコレートならカカオ、コーヒーならキリマンジャロというように、食品の背景にある原材料や産地についてはこれまであらゆるジャンルで語られてきましたが、土壌や基盤岩から考えられた本はなかなかありません。本書ではワインの奥深い味わいについて、地質学の見地を引用しながら、土壌の科学的要素がブドウとワインに与える影響について解き明かしていきます。自然派ワインに馴染みがない方でも愉しめるように、ワインの味わい方やワイン造りについての基礎知識もふんだんに収録されているので、初心者でも読みやすい内容になっています。
(P9)
『養生訓』
貝原益軒(著)松田道雄(訳)
中央公論新社/2020年
江戸時代の儒学者・貝原益軒が、83歳という晩年に書き記したとされるこの本は、死の前年まで健康を保ち著述を続けた著者による「健康で幸福な晩年を過ごすための指南書」です。300年以上前に著された本ですが、当時とはあらゆる生活環境が異なる現代でも十分通用する内容です。健康で、精神の安定した老後を過ごしたいと考えているならば、この本はあなたに先人の知恵をたっぷりと授けてくれます。
(P216)
『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』
大久保愛
ディスカヴァー・トゥエンティワン/2019年
健康を乱してしまう原因は食生活やストレスなど様々ありますが、気候や気圧の変化で体調を悪くしてしまう方も多いと思います。春夏秋冬がはっきりした日本は自然の影響を受けやすく、季節ごとに体調が悪くなるなんてことも。病院で処方してもらうお薬に頼るのが手っ取り早いけれど、できれば自然由来のものがいい。そんな時は漢方由来の食事=食薬に頼ってみてはいかがでしょうか。本書を手引きに、簡単に実践できる食薬をぜひ試してみてください。
(P84)
(P84)
『図解 食の歴史』
高平鳴海
新紀元社/2012年
私たちは食事をしないと生きていけません。毎日なんらかの食べ物を摂りながら生きているものの、食について詳しく知っているとは言えません。本書は世界中の食文化を歴史的な事象と交えながら紹介しています。現代で当たり前に享受している食べ物や飲み物は、本来まったく別の用途から生まれていたり、その出自を知ることで食の価値観をも変えてくれます。
(P157)
『La collection gastronomique』
田中麻記子
HeHe/2016年
芸術の中心地・パリで出会う魅力的な人やもの、色々な料理に触発されて、食べ物の絵画を描く画家の田中麻記子による作品集。「綺麗な料理を目の前にすると、お皿の上で、妖精が飛んでいる幻影を見る。」という田中麻記子の絵には、料理の周りを飛び交う不思議な小人(妖精?)たちが描かれています。パリで出会う様々なものをイマジネーションとし、鑑賞者を不思議な世界へと誘います。
(P16)
『アウトローのワイン論』
勝山晋作
光文社/2017年
六本木のビストロ「祥瑞」や中華店「楽記」のオーナーを務め、日本におけるワインの伝道師として活躍してきた勝山晋作が語るワインのすべて。作り手による生産からインポーターによるワインの目利き、販売店やビストロでの提供まで、ワインのすべてを知る著者だからこそ書ける、他に類をみないワイン論の決定版と呼ぶに相応しい内容になっています。2019年に夭折した稀代のワインラバーの言霊を本書から感じてみてください。
(P68)
『「食」の図書館 脂肪の歴史』
ミシェル・フィリポフ(著) 服部千佳子(訳)
原書房/2016年
生きていく上では不可欠なのに、どうにもつかみどころのない食品「脂肪」についての歴史が1冊の本にまとまりました。権力等の象徴とされてきた歴史や、栄養学的な面、小説やアニメ等文化の中の表現等、様々な視点から脂肪について知ることができます。また、巻末にはレシピ集がついています。脂肪のレシピとは一体? ぜひ手にとってみてください。
(P26)
『「食事」を正せば、病気、不調知らずの
からだになれる』
秋山龍三、草野かおる
ディスカヴァー・トゥエンティワン/2016年
都会で忙しなく暮らしていると、ついつい食生活も乱れがちになってしまいます。最近感じる身体の不調、実は食が原因だなんてことも。本書では、日本人の身体に合った食生活を実践することで、本来人の身体に備わっている自然治癒力を高める術を教えてくれます。今やオンライン上でどんな料理でも家までデリバリーしてくれる時代ですが、そんな時、日本人が古来より食べてきた食事について、ちょっと意識することで体調が変わってくるかもしれません。
(P15)
『自然派ワイン入門』
イザベル・レジュロン(著)、清水玲奈(訳)
エクスナレッジ/2017年
フランス人女性で初めてマスター・オブ・ワインの称号を取得したイザベル・レジュロンが教えてくれる自然派ワインの入門書です。自然派ワインとは一体何なのか、イラストや写真を使ってわかりやすく解説してくれます。各国の生産者たちに行ったインタビューを通して、ワインづくりへの強いこだわりが感じられます。最近は「自然派ワイン」という言葉も巷で定着してきましたが、これまでの通念が覆される1冊です。
(P169)
『食べることは生きること』
大瀬由生子
カナリアコミュニケーションズ/2018年
古来から日本に伝わる伝統食「発酵食品文化」と「食育」の普及活動を通じて、食べることの楽しさを子どもたちに教えている著者による食の哲学書です。日本人の食生活の変化を紐解くことで、現代人に合った食事の在り方を提案してくれます。発酵調味料を使ったレシピも多数収録されているので、明日の献立に迷ったときにも役立つ1冊です。
(P78)
『土とワイン』
アリス・ファイアリング、
パスカリーヌ・ルペルティエ(著)
村松静枝(訳)
エクスナレッジ/2019年
ワインに大事なのはぶどう、チョコレートならカカオ、コーヒーならキリマンジャロというように、食品の背景にある原材料や産地についてはこれまであらゆるジャンルで語られてきましたが、土壌や基盤岩から考えられた本はなかなかありません。本書ではワインの奥深い味わいについて、地質学の見地を引用しながら、土壌の科学的要素がブドウとワインに与える影響について解き明かしていきます。自然派ワインに馴染みがない方でも愉しめるように、ワインの味わい方やワイン造りについての基礎知識もふんだんに収録されているので、初心者でも読みやすい内容になっています。
(P216)
『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』
大久保愛
ディスカヴァー・トゥエンティワン/2019年
健康を乱してしまう原因は食生活やストレスなど様々ありますが、気候や気圧の変化で体調を悪くしてしまう方も多いと思います。春夏秋冬がはっきりした日本は自然の影響を受けやすく、季節ごとに体調が悪くなるなんてことも。病院で処方してもらうお薬に頼るのが手っ取り早いけれど、できれば自然由来のものがいい。そんな時は漢方由来の食事=食薬に頼ってみてはいかがでしょうか。本書を手引きに、簡単に実践できる食薬をぜひ試してみてください。
『La collection gastronomique』
田中麻記子
HeHe/2016年
芸術の中心地・パリで出会う魅力的な人やもの、色々な料理に触発されて、食べ物の絵画を描く画家の田中麻記子による作品集。「綺麗な料理を目の前にすると、お皿の上で、妖精が飛んでいる幻影を見る。」という田中麻記子の絵には、料理の周りを飛び交う不思議な小人(妖精?)たちが描かれています。パリで出会う様々なものをイマジネーションとし、鑑賞者を不思議な世界へと誘います。
(P68)
『「食」の図書館 脂肪の歴史』
ミシェル・フィリポフ(著) 服部千佳子(訳)
原書房/2016年
生きていく上では不可欠なのに、どうにもつかみどころのない食品「脂肪」についての歴史が1冊の本にまとまりました。権力等の象徴とされてきた歴史や、栄養学的な面、小説やアニメ等文化の中の表現等、様々な視点から脂肪について知ることができます。また、巻末にはレシピ集がついています。脂肪のレシピとは一体? ぜひ手にとってみてください。