ピエール・カルダンの功績は数知れない。プレタポルテを誰よりも先駆けて始め、デザイナーで初めてライセンスビジネスを興し、インテリアからジェット機まであらゆるライフスタイル商品をデザインし、中国やロシアで初めてファッションショーを開催。モード界で初、そしてただひとりフランスアカデミー会員に選ばれ、ユネスコ名誉大使として世界を飛び回った。2020年12月、パリ郊外の病院にて逝去。

国内外の才能ある新人アーティストにデビューの場として、1970年にアンバサドゥール劇場を買い取り「エスパス・ピエール・カルダン」を開設。1993年には、南仏カンヌ近郊に円形劇場「パレ・ビュル」（泡の城）をオープン。

1953年に初のオートクチュール・コレクションで大成功を収め、翌年に「バブルドレス」が世界的な高評価を受ける。1959年に婦人プレタポルテ・コレクションを発表し、モードの民主化を実現。翌年に紳士プレタポルテ・コレクションを発表。
フランス・オートクチュール組合より「デ・ドール賞」を1977年、1979年、1982年と3回受賞している。