堺高島屋61年の歩み

2026年1月7日(水)で、61年の営業に幕をとじる堺高島屋。
今回は、その長い歴史を振り返りながら、堺市の街と地域の皆様と共に成長し、発展してきた歩みやターニングポイントとなった出来事を紹介します。


1964年:堺高島屋開店


開店当初の堺高島屋

堺高島屋がオープンしたのは、東京オリンピックが開催された1964年。その背景には、戦後の高度経済成長があります。

1958年頃には堺・泉北の臨海地区の造成が行われ、堺は工業都市、そしてベッドタウンとしても発展していきました。その一方で、多くの人やモノを運ぶ、鉄道・高速道路の整備も進み、堺の東南部では100万都市を目指して、大型集合住宅がいくつも建てられていきました。そして、堺に人とモノが集まる中心である南海堺東駅に、駅ビル新築計画が持ちあがり、高島屋も出店をすることになったのです。

堺タカシマヤ開店のご案内

1964年10月4日に、「身近な生活用品をはじめタカシマヤならではの文化商品、ユニークな品々をとりそろえてまごころのご奉仕で皆さまがたをお迎えいたします」のメッセージとともに、開店しました。
開店日には、なんと10万8千人ものお客様でにぎわいました。
当時の堺高島屋の屋上には遊具や観覧車も設けられ、お買物だけでなく、おこさまを連れたご家族が、楽しく1日を過ごせる場所となっていました。

開店当時の広告物1

開店当時の広告物2


1976年:堺東駅ホーム拡張&新装開店!


堺高島屋1976年のリニューアル

1975年には、堺東駅のホームが拡張され、また駅舎も増築されました。
これを機に1976年、堺高島屋も売場面積を拡大し、さらに全館を新装してリニューアルオープンを果たしました。

特に婦人服や婦人衣料雑貨売場は大幅に拡大され、1階はファッション感度の高い地域の人々に向けた海外のデザイナーズブランドや有名ブランドのプレタポルテ(既成服)を集めたサロンとして生まれ変わりました。この売場は、サロン・クレールと名付けられ、優美な雰囲気の天井や内装のデザインにも大きな注目が集まっていました。


1984年:堺高島屋がショッピングセンターに変身!


1984年堺高島屋SC

堺市の発展や人口の増加、利便性の高まった南海電鉄の運行に歩みを合わせるようにして順調に発展を続けてきた堺高島屋が、さらに大きく変わったのが1984年。

百貨店が北側に移転・増床し、南側にはファッションとグルメの店舗が111店集結した専門店街「UP.ル(アップル)」が誕生しました。
さらに文化施設「ローズカレッジ」や大型書店、ミニFM局などが備えられた、ショッピングの枠にとどまらないカルチャー情報の発信拠点の役割も果たす「堺タカシマヤS.C.」として多くのお客様に親しまれました。


現代:61年の間、地域の皆様にご愛顧いただいた堺高島屋


2025年堺高島屋sc

そして現在、61年目を迎えた堺高島屋は、2026年1月7日(水)をもって営業を終了いたします。幾度ものリニューアルを経た現在の店舗は1階~6階が百貨店、4〜6階には専門店が入り、地下1階はレストラン街となっています。屋上「ローズガーデン」は今でもお客様にご休憩いただけるスペースとなっています。

街とともに、時代とともに変化を続け、地域の中心としてお客様をおもてなしする店舗であり続けようと取り組んできた堺高島屋。
その営業終了まであと1カ月あまり。最後の瞬間まで、お客様に楽しいお買物の時間をお届けします。


『堺タカシマヤ61年の歩み展』で、思い出を分かち合いませんか?


お客様からのメッセージ

12月10日(水)~2026年1月7日(水)までの期間、5階特設会場では、1964年開店当時の写真パネルに加え、お客様からお寄せいただいたメッセージや思い出の写真、堺店オリジナル『古墳ワンピースのローズちゃん』などを展示する『堺タカシマヤ61年の歩み展』を開催いたします。

昔の堺東駅周辺の様子や、新聞広告などを改めて見返すと、当時の懐かしさが胸によみがえるかもしれません。また、会期中は会場でもメッセージを募集いたしますので、これまでの思い出や堺高島屋への想いをぜひご記入ください。この機会に堺高島屋と一緒に過ごしていただいた皆様の日々を振り返りながら、最後までお買物をお楽しみください。

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『堺タカシマヤ61年の歩み展』
■12月10日(水)~2026年1月7日(水)
■5階特設会場
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※内容は2025年12月9日現在のものです。
※写真は高島屋史料館蔵

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