横濱ブランド図鑑 vol.5 近沢レース店

横浜発祥のブランドやメイドインヨコハマなど、 横浜高島屋で出会える、とっておきの「横濱ブランド」をご紹介します。 いまも昔も、“ハマっ子”に愛され続ける理由をひもときます。

“レースで暮らしにときめきとユーモアを” 横浜生まれの老舗「近沢レース店」


タオルハンカチ

実用的で美しいハンカチを、というコンセプトでつくられた「近沢レース店」を代表する「タオルハンカチ」。なかでも、横浜にゆかりのあるモチーフをレースに用いた「横浜物語」は、ギフトにも喜ばれる人気シリーズです。赤い靴とリボンをモチーフにしたかわいらしいデザインは、どこからか童謡が聴こえてきそうなアイテムです。

タオルハンカチ 横浜物語 「赤い靴」

[近沢レース店]タオルハンカチ 横浜物語 「赤い靴」(横浜店舗限定デザイン)1,430円
サイズ:約26×26cm
※店頭に在庫がない場合は、ご予約での販売となります。

シックなデザインからユーモアあふれるデザインまで、多彩なレースの表現で人々を魅了する「近沢レース店」。1901(明治34)年、初代・近澤平吉氏によって、横浜・元町に絹の輸出商として創業したことからその歴史がはじまります。有名ブランドやキャラクターとコラボレーションし、オリジナルデザインのレースが話題の「シーズンタオルハンカチ」は、いまや発売日には多くのお客さまにご来店いただくほどの大人気商品に。多くの人を惹きつけてやまないレースの魅力を代表取締役社長・近澤匡祐さんに伺いました。

レースは “糸が織りなす美の魔法”その魅力やおもしろさとは?


「タオルハンカチ」を縫製する様子

「タオルハンカチ」を縫製する様子。オリジナルデザインのレースをタオル地の四方に一枚一枚縫い付けていきます。

― 1901(明治34)年、絹の輸出商として創業し、1923(大正12)年、外国人向けのリネンストアに転身されます。
レースを取り扱うようになったきっかけを教えてください。

1859(安政6)年の開港後、横浜・元町は、山手の外国人居留区に住む方々向けの商店街として発展していました。当店でも、外国人のお客さま向けにオーダーメイドのハウスリネンを取り扱っておりましたが、お客さまから家紋の刺しゅうやレースをあしらってほしいというご要望にお応えしたことで、次第にレースを取り扱っていくようになりました。

レースサンプルの数々

スタッフが世界中をまわって集めたレースサンプルの数々。オリジナルレースのデザインのヒントにもなるそうです。

― 生地やレースは世界各国の産地から選りすぐりを集められています。選ぶうえでのポイントはありますか。
また、商品を手がけるうえで、大切にされていることはなんでしょうか。

レースは、素材の特長を引き出すスパイスのようなもの。レースや生地がそれぞれを美しく引き立たせる素材を厳選し、組み合わせることで、魅力の掛け算がなされるよう力を尽くしております。また企業理念が“華やかな変化をもたらす”とあるように、レースをとおして、お客さまの暮らしが心豊かなものになりますように、という想いを込めています。

― その美しさからレースは“糸の宝石”ともよばれるほど。 レースの魅力とは?

レースは人の手で糸と糸が織りなしてできる手工の極みです。最盛期である18世紀は宝石と同等な価値があり、多くの人々を魅了してきました。今では、機械化が進み位置づけが変わりましたが、レースがもつDNAは変わりありません。レースをあしらうことで、その物のさらなる美しさを引き出し、それを身に着けることで気分が不思議と高揚します。そんな主役を引き立てる名バイプレーヤー的な唯一無二の存在こそが、レースの魅力だと思います。

思わず笑顔になる、オリジナルレースの数
デザインの基本は“楽しむこと”



― 近沢レース店の代名詞である「タオルハンカチ」。商品が生まれた背景は?

日々、もっと気軽にレースを楽しんでいただきたいという想いから、自宅でも扱いやすい今治産のタオル地にレースをあしらいました。手軽に洗濯できるだけでなく、レースを四方に縫製することで、ハンカチ自体の耐久性も向上させています。本来カジュアルな素材であるタオルをレースで贅沢に仕立てることで、使うたび気持ちもはずむアイテムに。気兼ねなく使っていただける点も魅力のひとつだと思います。

オリジナルレースのサンプル

オリジナルレースのサンプル。デザイナーのスケッチをもとに忠実に再現されます。

― 毎月季節限定で登場する「シーズンタオルハンカチ」は、 全国にファンをもつ人気シリーズです。 遊び心あふれるオリジナルレースのデザインは、どのようにして生まれるのでしょうか。

きっかけは和菓子店の企画から。季節限定のお菓子をイメージし、レースで四季を感じていただきたい想いで商品をつくったことがはじまりです。今では、花柄だけでなく、食べ物や動物、ことわざなどのデザインのバリエーションも増え、単色から多色使いになりレースで表現できることが増えました。コミュニケーションとデザインの融合を目指しており、私たち自身が楽しみながら作っていることが、お客さまにも伝わっているのだと感じています。桜のタオルハンカチを持ってお花見へ。お酒が好きな方にビールのハンカチをプレゼントするなど、思い思いのスタイルでお客さまが楽しんでいただけているようで、大変うれしく思っております。

横浜高島屋店で見つけたギフトにも喜ばれる、おすすめ3選


近沢レース店横浜高島屋店

「近沢レース店 横浜高島屋店」店頭の様子。人気アイテムを取り揃えた充実のラインアップです。

レーストート「にっぽん」

海外の方への おみやげにもおすすめ

人気アイテム「レーストート」の季節限定デザイン。富士山や折り鶴、おにぎりなど日本らしいモチーフを全面レースで表現しています。A4サイズも余裕を持って入り、繊細なデザインながら耐荷重10㎏と丈夫さを兼ね備えたトートです。 内ポケットが付いていて、折りたたんでコンパクトに持ち運ぶことができる点も便利です。

レーストート「にっぽん」内ポケット

[近沢レース店]レーストート「にっぽん」(ブルー)1,980円 サイズ:約37×37㎝
※シーズン限定。なくなり次第、販売終了となります。

レーストート「ソーダフロート」

夏に映える、 涼しげなデザイン

「レーストート」に、昨今のレトロブームで心をくすぐってやまないソーダフロートを表現。ポップで楽しい色合いは、コーディネートのアクセントとしても活躍してくれます。この夏のお出かけがさらに楽しくなりそうな一枚。こちらも、内ポケット付きでコンパクトに折りたたむことができます。

レーストート「ソーダフロート」内ポケット

[近沢レース店]レーストート「ソーダフロート」1,980円 サイズ:約37×37㎝
※6月発売予定。 
※シーズン限定。なくなり次第、販売終了となります。

シーズンタオルハンカチ「ライスカレー」 

思わず笑顔になる、 グルメな一枚

毎月限定数量にて発売される話題の「シーズンタオルハンカチ」。6月は暑い季節に食べたくなるスパイシーな「ライスカレー」がテーマです。定番具材の豚肉や玉ねぎ、にんじん、じゃがいもをモチーフに細やかなレースで表現。プレートにのった白いごはんには、トロトロのカレーが注がれています。使うたび、心はずむうれしいアイテムです。

[近沢レース店]シーズンタオルハンカチ「ライスカレー」1,760円
サイズ:約24×24㎝
※6月発売予定。 
※シーズン限定。なくなり次第、販売終了となります。

写真提供/近沢レース店

近沢レース店 横浜高島屋店

INFORMATION
近沢レース店 横浜高島屋店(7階)
営業時間:午前10時〜午後8時 
TEL:045-316-1051(店舗直通) 

※品数に限りがございますので、売切れの節はご容赦ください。
※仕様・価格が変更、販売中止となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※掲載商品の価格・内容は2025年6月10日(火)時点のものです。
※価格は消費税を含む総額にて表示しております。
※ディスプレイ(モニター)の都合上、商品写真は実際の商品の色と若干異なる場合があります。

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