【ツナグアクション】受け継がれる素材と手しごとによる、涼を愉しむ器をご紹介

TSUNAGU ACTION(ツナグアクション)について


「21世紀の豊かさ」を考えながら、高島屋がステークホルダーとともに取り組むサステナブル活動「TSUNAGU ACTION(ツナグアクション)」。

高島屋各店では、「PLANET」「SOCIAL」「PEOPLE」の3つのテーマに基づき、イベントの開催や、商品開発などを通して、一人ひとりができる具体的なアクションを提案しています。

実際のイベントの様子やプロジェクトのご紹介、商品が出来あがるまでの開発過程などを担当者目線でご紹介いたします。

今回のテーマは「SOCIAL」。高島屋の編集売場「WAGOTO」から、高野竹工が手がける竹のカップをご紹介します。
今回、ご紹介する竹のカップは、高野竹工が自社で育てる良質な竹を使用した逸品で、竹の節を利用した竹本来のかたちを活かしたもの。
日本人が生活の中で育んだ知恵や感性から生まれた工芸品であり、蒸し暑い日本の夏にふさわしい、涼感あふれる器です。

近隣の竹林整備をしながら、竹の美しさを活かした品を生み出す「高野竹工」


高野竹工は、京都府随一の竹の里・乙訓(おとくに)に工房を構え、竹林から竹を切り出す“伐り子”を擁し、職人による加工を可能な限り一貫して行う、業界でも稀有な存在として知られています。

竹林

竹を切り出す様子

取材をした日に工房で行われていた「油抜き」は、竹製品の大敵となる水分を飛ばすための大切な準備の工程です。
このあとに天日に晒すと、青竹が白竹に変わります。高野竹工では製品の性質上、2~3年のまだ柔らかさの残る若い竹ではなく、硬さが増した5年以上の竹を使用するとのこと。職人が確かな目で目的ごとに素材を吟味し、それぞれの素材を最大限に活かしています。

「竹を製品の原料として使用するには、加工後にカビや割れが起きないよう良質な竹材に製材することが重要。高野竹工は伐採した直後の油抜きや数年にわたる乾燥を行うことで竹材を厳選、良質な竹製品を生み出すことができる。」とバイヤーは言います。

油抜きの工程

口縁は丹念にやすりがけをしてなめらかにします。木なら欠けてしまうかもしれないほど薄くできるのも、繊維質を持つ竹だからこそ。最後は、木地に生漆を何回も摺り込む摺漆で仕上げていきます。

やすりがけの工程

職人が紙で擦る工程

今回ご用意した竹のカップでは、通常使用されていない青漆を使用。竹肌そのものの木地色に加え、藍のような濃紺をカップに施してもらいました。錫蒔地とのコントラストも素敵な逸品に仕上がりました!

高島屋限定の青漆のカップ

軽やかな竹のカップが完成


見た目の美しさに加え、表面や口元は丁寧に紙やすりで滑らかに仕上げられ、持ち心地や口当たりも心地よい。さらに、まっすぐで一定の太さのある竹だけが素材になるため、カップ一つひとつの高さは一定でも、太さは異なるという面白さも魅力のひとつです。

高野竹工 竹カップ大

[高野竹工] 竹カップ大 12,100円
約径7.5~8.5×高さ8.6㎝、①(外側:木地・クリアコーティング、内側:錫蒔地)、②(外側:濃紺・拭き漆、内側:錫蒔地)
取扱店舗:日本橋・新宿・横浜・大阪「WAGOTO」

「WAGOTO」とは


厳選された素材、伝統的な技術、技法、高いデザイン性、納得の機能性をコンセプトに、日本各地から暮らしの道具を集めた高島屋の編集売場。世界に誇るにっぽんの宝物に、新しい価値を吹き込み、今の暮らしを豊かに楽しむことをご提案しています。

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※価格・内容は2025年8月8日(金)現在のものです。
※品数に限りがございますので、売切れの節はご容赦ください。
※都合により、生産中止、または仕様・価格などが変更になる場合がございます。
※サイズ・色が実際の商品と異なる場合がございます。
※商品の写真は調理・盛り付けの一例です。
※価格は消費税を含む総額にて表示しております。

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