ハレの日もケの日も、毎日柏でないと。

日本には約1700を超える市区町村が存在し、誰もが必ずどこかの街を選び暮らしている。生まれ育った場所で生涯を過ごす人もいれば、憧れだった街に移り住んだり、仕事や家族との巡り合わせだったり。 自分の暮らす街に愛着があるほど、人生はより豊かになる。幼少期からの思い出や、行きつけのお店、たまたま入った店での素敵な出会い、地元のスポーツチーム、地元愛が芽生える理由はそこかしこに転がっている。なんの縁か今柏で暮らす貴方へ、今回ご紹介するのは柏愛を公言するパッパラー河合さんの「柏で暮らすこと」。

パッパラー河合さんPROFILE
柏生まれ、柏育ち。1960年9月14日生まれ。
ミュージシャン、音楽プロデューサー、随筆家、俳優、タレントと多岐に渡り活動。「柏への愛が人一倍強い」と柏愛を公言。
23歳でデビュー後、26歳で都内一人暮らしを開始。現在は柏と都内の2拠点生活。

国鉄として柏駅が初!自動改札機導入


茨城出身の母と都内出身の父、間をとって柏に移り住んだ経緯から、柏を都会だと喜ぶ母と田舎に思う父とで柏の都会論が頻繁に繰り広げられていた河合家。そんな中、小学校5年生の頃に柏駅に自動改札機が導入される。国鉄時代に一番最初に設置された駅が柏という事実に、家族みんなで喜んだ。試験的な意味合いも含めて設置されたこの自動改札機は性能が悪く、1年ほどで撤去となったが柏を誇らしく感じたエピソードの一つ。街として伸びゆく柏に、こどもながらに期待を感じていた。

柏駅の自動改札機を通るパッパラー河合氏

柏市民は一人も減らないで!


河合さんが10歳のころに人口15万人だった柏市も、今では43万人を超え県内5位の人口を誇るビッグシティとなった。自宅から徒歩3分の柏市役所に足を運ぶたび、ロビーに掲示されている人口の増減を確信し、増えているとホッと一安心。「柏が賑やかで楽しい街であるために、人口が一人でも減ることがどうしても許せない。駅周辺に人が少ないとやばい!どうにかしないと!と思ってしまう」と柏の栄枯盛衰に敏感なんだとか。

柏市の人口と世帯数

柏民は柏好き??


柏レイソルや柏市のWEBサイトでも日々柏の情報を発信し続けるパッパラー河合さん。柏で暮らす中で柏の人は皆この街が好きなんだ、と日々実感するという。「なんでだろう?理由はまだわからないけど、本当に柏は地元愛が強い!」と嬉しそうに首をかしげる。

河合さんが柏への想いに気づいたのは、26歳で柏を出て一人暮らしを始め、全国ツアーで忙しくなったころ。当時はツアーの中で「柏から来ました!」と言っても、「どこそれ?」と聞かれることばかり。自身の生まれ育った柏が少し離れると誰も知らない街になってしまう、それが悔しくて柏への想いが河合さんの中で強くなった。少しでも柏の名前が広がればと、1991年に『KASHIWAマイ・ラブ』を発表。歌詞にはダブルデッキやモンテローザなど柏ならではの単語も登場し柏市民には堪らない一曲に。

食もスポーツも魅力たっぷり!


柏レイソルの試合がある日は家族揃って半日前から街に繰り出す。サンキで掘り出し物を見たり、[ホワイト餃子]の冷凍餃子や日用品の買い出し、そして[ami(アミー)]のチョコロールと荷物いっぱい買物をする。

また、柏野菜の美味しさも魅力の一つだという。知り合いから枝豆をもらった際には、その美味しさに驚いて思わず電話したところ、その理由は朝採れだからと知った。農地のある都会という絶妙な立地の柏は、収穫から1時間以内に商品が並ぶ野菜の美味しい街。[道の駅しょうなん]、[ろじまる]、布施弁天の直売所、農家レストラン[さんち家]併設の農産物直売所は柏でも河合さんのおすすめのお店。

柏の野菜と河合氏

西の民と東の民


1973年、東口にそごう柏店、西口に柏高島屋がオープン。「なんとなく東側に住む人はそごう、西側は高島屋という感覚があった」と話す河合さんは、実家は東側、通学は西側で、どちらも基礎工事の段階を眺めながら学生時代を過ごした。

1996年にリリースされた『たにしの留守番』は曲中に柏高島屋が登場。柏高島屋が大好きなサンプラザ中野くんの母親をモデルとした歌詞で、「真っ赤な靴で真っ赤な薔薇の包み紙」というワードが高島屋を彷彿とさせる。ここだけの話、東側に実家のある河合さんの本音はそごうにしたかったとか。

ハレの舞台、柏高島屋


そんな元そごう派の河合さんでも、柏高島屋のワクワク感には太鼓判。地下のスイーツは華やかで目の保養になるし、なんと言っても本館地下2階にある[柏高島屋郵便局]は、わざわざ見に行ってしまうお気に入りスポット。街中から地下へと物や人が伸びていくのは河合さん曰く“都会的”の象徴らしい。

食事や買物を楽しむ日常の中で、百貨店はまさしくハレの舞台。そんな場所が身近にある、これも柏という街に愛着を感じる理由の一つかもしれない。

柏高島屋郵便局に立つパッパラー河合氏

樹杏でケーキを選ぶパッパラー河合氏

Information
●柏高島屋郵便局(本館地下2階)
営業時間
・郵便局窓口(保険・貯金):午前10時30分~午後5時(平日のみ ※土日祝日は休業)
・郵便局窓口(郵便):午前10時30分~午後6時(平日・土日祝日ともに)
・郵便局ATM:午前10時30分~午後6時30分(平日)、午前10時30分~午後5時(土日祝日)

●樹杏 柏高島屋店(本館1階)
営業時間/午前10時30分〜午後7時30分

コスキマー様プロフ画像

編集・協力:コスキマー菜緒

千葉県松戸市出身。高校時代に柏で青春を過ごす。大学進学と共に、都内で8年過ごした後2017年に柏へ転居。Koskimaa Designを立ちあげ、柏を中心に様々なWEBサイトやデザインを手がける。全国初のエリア型商店会、[ウラカシ百年会]では事務局長を務め、同会の発行する雑誌PICKUPの執筆などライターとしても活動。

次回の記事更新は9月30日(火)を予定しております。

※掲載の内容は2025年7月2日(水)時点のものです。
※ディスプレイ(モニター)の都合上、写真は実際の商品の色と若干異なる場合があります。

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