「ストウブ」は「鋳物ホーロー鍋」に分類される鍋です。まずはホーロー鍋の特徴と、数ある鋳物ホーロー鍋の中で「ストウブ」の特徴はどのようなところなのか、見ていきましょう!
鋳物ホーロー鍋とは
ホーロー鍋には軽いものと重いものの2種類があります。どちらも素材は鉄などの金属で、ガラス質の釉薬でコーティングして作られますが、鋳物はドロドロに溶かした鉄を鋳型に流し込んで成形。そのため分厚く、ずっしりと重たくなります。鍋が温まるまでに少し時間がかかりますが、優れた蓄熱性で火を止めても煮込み調理が続き、卓上でも長時間冷めず熱々をキープします。ガラスのコーティングのおかげで不向きな食材・調理は少ないですが、ガラスゆえ割れることがあるので衝撃や急な温度変化は避けた方が無難です。分厚い鍋を通して熱が届くため、食材に優しくじんわりと熱が入ります。蓋をすればまるでオーブンのように全方位から熱が回るため、こまめな火加減の調整やかき混ぜる必要が少なく、野菜や肉がやわらかく仕上がります。
ストウブの特徴
●旨味の雨を降らせる 蓋ウラの突起「ピコ」
蓋の内側を見ると、丸い突起や三日月のような突起に気が付きます。これがストウブで作った料理がおいしい最大の秘密。
食材から出た旨味を含んだ水分が蒸気となる⇒蓋裏について再び水滴となる⇒突起(ピコやシステラ*)を伝って再び食材にまんべんなく降り注ぐ。これを ”アロマ・レイン” と呼んでいます。こうして水分が鍋の中で絶え間なく循環するから、ふっくらジューシーな仕上がりに。豊かな香りと味を、逃さず食材に封じ込めます。
*丸い突起を「ピコ」三日月様の突起を「システラ」と言います。ピコかシステラのどちらがついているかは蓋の形状によって異なります。
●ザラザラしている鍋の内側は「黒マット・エマイユ」加工
鍋の内側は黒くてザラっとした手触りのホーロー加工が施されています。この「ストウブ」独自の細かな凸凹のおかげでこびり付きにくく、「炒めてから煮込む」料理がより香ばしく調理可能に!さらにフタをすれば食材の水分だけで調理する「無水調理」も可能!
●1つひとつ手作業で作る “世界にひとつの鍋”
創業の地フランスで、昔からの伝統製法で今なお作られる「ストウブ」の鋳物ホーロー鍋。いくつもの工程において熟練の職人の手によって仕上げられるため、同じ製品でもそれぞれ風合いが異なります。1つ1つが個性を持った、あなただけのオリジナル「ストウブ」です。
staub(ストウブ)