プロジェクトストーリー

高島屋のミレニアル・Z世代社員が“未来の百貨店の姿”を考案

つづく つなぐ マーケット

現在の百貨店取り扱い商品のカテゴリーに収まらないアイテムや体験を求める百貨店次世代顧客に向けて、
高島屋の20代の若手社員が中心となって企画・運営を担当し、次世代を担うクリエイター様やブランド様が集う催事「つづくつなぐマーケット」
【「人とのつながり」が大切に感じられる時代だからこそ、モノや体験を通じて人と人が出会い笑顔になる場所を作りたい】
こうしたテーマのもと、催事名の『 つづく つなぐ 』 には、 ●クリエイターの皆様同士や、同世代のお客様・私たち百貨店社員といった“人と人”をつなぎ・つづけること ●次世代に残したい資源や技術といった“人とモノ”をつなぎ・つづけること という2つの趣旨を込めています。

「つづくつなぐマーケット」の中心として活躍する4名の若手社員に、催事に懸ける想いをインタビューしました。

  • 大嶋 那琴
    2020年入社
    日本橋店 販売第2部
    婦人靴売場 販売担当
  • 笠原 瞳
    2020年入社
    日本橋店 販売第2部
    デニムスタイルラボ 販売担当
  • 瀧 涼平
    2020年入社
    日本橋店 販売第2部
    紳士服・紳士雑貨売場
    販売担当
  • 古田 樹里
    2020年入社
    日本橋店 販売第2部
    ドレスアップクローゼット
    販売担当

「つづくつなぐマーケット」プロジェクトのメンバーに選ばれた時の気持ちを教えてください。

大嶋
自分の力で一から商品を見つけ、取引先にアプローチをし、準備から当日の運営まで一貫して担当できるのがこの「つづくつなぐマーケット」。いつかは自分もメンバーになりたいという想いがあったので、参加することができて良かったと思いました。
笠原
商品のカテゴリーに囚われずに、若手社員である自分達が選んだブランドで催事を開催できることにワクワクしました。私は第2回目からメンバーになりましたが、第1回目のメンバーが、催事の成功のために苦労しながら尽力している姿を近くで見ていたため、より良いものにパワーアップさせてずっと続く催事にしたいという想いもありました。
瀧
入社後は紳士服の自主編集売場に配属され、一つのショップの売場運営に携わってきました。そのような中で、取引先との交渉から催事の運営を一から自分で取り組める機会というのは、貴重な経験なので楽しみにしていました。また、歴史の長い高島屋で新しい取り組みの催事となるため、集客に貢献したいと考えていました。
古田
別の業務も新たに兼任することが決まっていたので、両立できるか不安な気持ちはありましたが、自分達で一からイベントをつくり上げるという新たな環境で、さまざまなチャレンジができると思うと楽しみでした。

プロジェクトを進めていくうえで、一番苦労したことや印象に残っているエピソードを教えてください。

大嶋
取り扱う商品の品質・表示・表現の仕方に問題がないかの確認に時間をかけたことです。私がZ世代として伝えたいものが、必ずしも万人に理解が得られるものではないかもしれないというリスクを考えること、そして、高島屋を代表してこの催事に携わるにあたって、さまざまなお客様に対して配慮することの重要性を学びました。
笠原
第2回目から継続して出店していただいている取引先に、「笠原さんに声をかけてもらったおかげで活動の幅を広げられた」と言っていただいたことが印象に残っています。実際にこの催事への出店がきっかけでメディアに取り上げられたり、東京でのイベントが増えたりしている様子を拝見し、そのような言葉をいただけてやりがいを感じています。
瀧
最初に取引先を自分で探し出しアプローチ・交渉していく中で、条件面で折り合いがつかず、出店がなかなか決まらないことに苦労しました。一方で、一つの取引先から別の取引先を紹介してもらうなど、数珠つなぎのように出店者の輪を作り上げることができるのはこの催事の面白い部分だと感じています。
古田
自分の所属している売場の業務を担当しながら、限られた時間の中で社内外の方達とやりとりを進めるので、通常業務との両立には苦労しました。出店交渉も初めてだったので、交渉を進める中で条件が合わず出店を見送られるなど、スムーズに進められないこともありましたが、先輩や同期に助けてもらいながら業務を進めることができました。

どのような想いを持ってこのプロジェクトに取り組んでいますか?

大嶋
次世代に残したい技術や作品を、高島屋を通して多くの方に知っていただきたいという想いを強く持っています。また、年代の近い取引先と商品に対する想いを共有し、その想いをZ世代のお客様へ一緒に伝えていこうという一体感も大切にしながら取り組んでいます。
笠原
お客様から見た高島屋のイメージを良い意味で変えていきたいという想いで取り組んでいます。特に百貨店にあまり馴染みのない若年層の方にも、魅力的な商品だけでなく、それぞれのブランドのポリシーや、ものづくりへの純粋な想いも含めて何か素敵なものに出会えそうと思っていただけるような空間をつくりたいです。
瀧
高島屋の中で若手社員としての役割を期待され、このプロジェクトに任命されていることを意識して取り組んでいます。歴史ある日本橋店で、この催事を通して今まで百貨店に馴染みのないお客様にも多くご来店していただき、百貨店を見直してもらえるような催事をつくり上げていきたいという想いを持っています。
古田
プロジェクトメンバー全員が、自分が選んだブランドは最初の出店交渉から催事終了まで一貫して担当し、いわば高島屋の代表として取引先と接しています。そのような中で、会社からメンバーとして選ばれた責任感、そして、取引先が出店先として高島屋を選んでくださった感謝を忘れずに取り組んでいます。

プロジェクトへの参加が日々の業務にどのような影響を与えているか教えてください。

大嶋
「つづくつなぐマーケット」では、百貨店に出店したことのない取引先も多く、高島屋に馴染みのないお客様が多くいらっしゃいます。現在所属している婦人靴売場でもそのようなお客様が来店していただくには、どのような商品・売場が求められているのかを考えるようになりました。
笠原
このプロジェクトを通して、それぞれのブランドのものづくりへの想いがとても強いことや、プロセスにもこだわりを持っていることを痛感します。日々デニムをメインとする自主編集売場で接客販売をする中で、デニムブランドが実践する製造時の環境への配慮や、より長く穿いていただきたいという想いをお客様にお伝えしようという意識が高まりました。
瀧
これまで紳士服の自主編集売場に所属しており、日々の業務ではご来店されるお客様への接客販売をメインとして行ってきました。このプロジェクトへの参加によって、売場にどのようなお客様に来ていただきたいかを意識した取引先選定や、販促策の立案、SNSの活用など多角的な視点を持つことができました。
古田
出店先を探してSNSをこまめにチェックしたり、取引先など外部とのやりとりが増えたことで、高島屋に足りない若者向けの品揃えを考えたり、反対に日本橋店の強みを考えるきっかけになりました。このプロジェクトでの経験が、売場の買付や接客販売の際の参考にもなり、視野を広げることができました。

プロジェクトでの経験を活かして、今後どのようなキャリアを描いていますか?

大嶋
このような催事を行っても、実際にお客様に来店していただかなくては意味がありません。今回このプロジェクトに参加してみて、もっと催事の魅力や商品の良さを伝えるにはどうしたら良いかを考えるようになりました。そのため、より多くのお客様に来店したいと思ってもらえるようなPR方法を学びたいと考えています。
笠原
「つづくつなぐマーケット」での経験から1つの催事や売場の運営だけでなく、高島屋全体で見て魅力的な館をつくりたいという想いが強まりました。百貨店という業態だけでなく、様々な事業を展開する当社グループの一員として、俯瞰した立場でより良い方向へ進めるような戦略に関われるキャリアを歩んでいきたいと考えています。
瀧
出店者を一から探して交渉していくにあたり、自分の好みだけに偏らず、催事のコンセプトを踏まえ、さらに売上も考えながら取り組む必要がありました。そのような一つのディビジョンに固執しない、ジャンルを横断したバイイング視点を活かせるような経験をしたいと考えています。
古田
このプロジェクトを通して新たなブランドを知る中で、お客様に新たな出会いや発見を提供するだけでなく、私自身も視野を広げることができました。将来はバイイングに携わり、様々なジャンルの商品に焦点を当て、国内のみならず海外のお客様にも新たな出会いを提供していきたいです。そして、高島屋の魅力をいろいろな角度から発信することで、私自身も成長していきたいと思います。

※所属、担当職務は2023 年2 月28 日現在、会場写真は2023年2月開催の様子です。

「つづくつなぐマーケット」の詳細は、こちらからご覧ください。

All rights reserved by Takashimaya Co.,Ltd.