笹屋伊織/銘菓百選
どら焼 2棹入(21日・22日お届け)
税込 4,104 円
2023年2月1日
長い歴史とともに育まれ、私たちの暮らしの中に溶け込んでいる「和菓子」。その歴史は古く、縄文時代までさかのぼるとも言われており、お正月やひな祭り、お盆といった季節の行事とも密接に関わっています。
四季折々の風情を象った美しい見た目や味わいはもちろん、地域による様々な違いなど、奥深い魅力を持つ「和菓子」。
「和菓子便り」では、知っているようで知らない「和菓子」の魅力をご紹介いたします。
2月に入り、暦のうえで「立春」を迎えるようになると、多くの和菓子店で並び始めるのが春の和菓子。
蓬を使用したお饅頭、鶯餅など、様々なアイテムが店頭を彩りますが、春といえば欠かせない和菓子が「どら焼き」。季節感とはあまり関係のない和菓子と思われていますが、実は4月4日は「どら焼きの日」とされており、ご自分のおやつや、お手土産として購入されることが多くなるなど、春はひと際人気の季節です。
そんな定番人気の和菓子「どら焼き」について今回はご紹介いたします。
ふかふかのカステラのような丸いカステラ生地に、小豆餡を挟んだ和菓子「どら焼き」。
名前の由来としては「打楽器の銅鑼に似ているから」「武蔵坊弁慶がケガの手当のお礼に銅羅でお菓子を焼いたからだ」など諸説ありますが、江戸時代前期には「どら焼き」という名前ですでに庶民に親しまれていたといわれています。
ただ、江戸時代に食べられていたどら焼きは薄く焼いた生地に餡を入れて四角く包んだもので、現代の「きんつば」に似ていたものでした。それが、明治時代初期には丸い生地の形に変化し、さらに西洋から入ってきたホットケーキの影響を受けた結果、現在のような「厚めの生地で挟む」形となったと言われています。昭和のはじめごろまではどら焼きとホットケーキが混同されることもあった、ということですから、どら焼きの皮を食べてホットケーキやパンケーキを連想してしまうのは当然かもしれませんね。
明治時代に現在に通じる形となってから多くのお店で作られ親しまれている「どら焼き」ですが、京都<笹屋伊織>のどら焼は毎月3日間のみの販売で、形も通常のどら焼きとは少し変わっています。
こちらのどら焼きは銅鑼を使って焼き上げられた円柱形のもので、モッチリした食感がクセになる味わいの一品。
もともと、江戸時代末期に「副食となる菓子をつくってほしい」という依頼を受けたことから考案され、現代でも販売されるのは弘法大師の月命日である21日の前後3日間のみなため、入手が難しいお品だからこそ一度は食べてみたいどら焼きです。
皮の種類や焼き方など、お店により様々な工夫が凝らされて、異なる味わいをみせるどら焼き。
最近では、生どらやバタどらなど、バリエーションがさらに広がっており、その魅力はますます広がっています。
高島屋オンラインストアでも、ご紹介した<笹屋伊織>のどら焼をはじめ、様々なお店のお品をご紹介しております。食べ比べなどをして、ぜひ、お楽しみください。