高島屋で回収したニットなどを、協業するリサイクルパートナーのシステムを活用してアップサイクルする「カシミヤ再生プロジェクト」。
2023年は、ファッション専門学校 文化服装学院の学生とコラボレートし、“はじめてのカシミヤ”をテーマに学生たちが本当に着たいと思えるデザインを追求した商品を販売しました。
2023年に回収したカシミヤアイテムは、リサイクルパートナーのシステムを通して生まれ変わり、2024年冬の「カシミヤコレクション」で販売予定です。
Bunka Fashion College
Planning:Arisa Kuwahara/Sae Miura/Takaya Kato/Kaede Hiratsu/Akane Chiba
Model:Shion/Yuta Negishi/Yuto Takahashi/Towako Nagashima/Nanoha Yamamoto
Photographer:
Fumi Kikuchi(impress+)
回収から再生カシミヤができるまで
再生の具体的な工程についてはこちら
選別1
ナカノ株式会社
(神奈川県横浜市)
店頭にてお客様から回収したニットの重量を確認後、素材・色ごとに分けて選別。カシミヤ100%のニットは再生の工程へ。それ以外の素材は、国内外でのリユース・リサイクルで活用するほか、自動車内装材や軍手などにリサイクルされる。
選別2
株式会社 元廣
(京都府京都市)
回収されたカシミヤ100%のニットに加え、高島屋の店頭サンプル品、試験編地などを一括して集約。総重量を確認後、色ごとに選別したうえで、裾、製品タグ、ボタン等装飾品を一つずつカットして、リサイクルの事前準備を行う。
反毛
サンリード株式会社
(愛知県一宮市)
カシミヤ100%の繊維をワタ状に戻す、反毛の工程。(株)元廣で選別/カットされたカシミヤニットをラック機でほぐし、反毛機械でカーディング。針で糸を梳くようにワタに戻していく。
紡績
大和紡績株式会社(愛知県一宮市)
ワタを糸に紡ぐ工程。カシミヤ再生ワタとバージンウールをブレンドして色を調整。混ざり合ったワタをカード加工で繊維の束であるスライバーにし、ミュール紡績機で糸に紡ぎ、撚りをかけていく。