離乳までのプロセスを、あせらず楽しんで。
赤ちゃんの月齢が4~6カ月を迎えると動きが活発になり、たくさんのエネルギーも必要に。離乳食はこの頃から始まります。はじめは1日1回、スプーン1杯のつぶし粥などをあげてみましょう。新しい味や舌触りに慣れてもらうのが目標。極端に嫌がるようなら無理せずおっぱいやミルクをあげ、数日後にまたトライしてみてください。食事は楽しいことが大切です。舌でものをつぶして食べるモグモグ期、歯ぐきで食べるカミカミ期へと、赤ちゃんは少しずつかたいものが食べられるようになり、量や回数も増えて行きます。そのプロセスをあせらず気長に見守ってあげましょう。
使いやすく安全な食器を選びましょう。
おかゆや裏ごしした野菜など、手作りの離乳食はもちろん愛情いっぱいですが、仕事を持つ多忙なママや、メニューに変化をつけたいママのために、ベビーフードもいろいろな種類のものがあるので上手に利用するといいでしょう。赤ちゃんにとって大事なのは手作りかどうかではなく、栄養と、食事の雰囲気です。きちんとした食器に移し、ゆったりした気持ちで赤ちゃんと食事の時間を過ごしてください。強化磁器の食器は、煮沸消毒もできてこわれにくく、おすすめです。小さいときから、ほんものの感触を教えてあげてください。
よくある質問
- 母乳で育てるつもりだけど哺乳瓶は必要?
- 母乳中心でも、水分補給に湯ざましやうすい番茶などをあげる場面はあるので、ガラス製の小さめの哺乳瓶はあらかじめ用意しておくと安心です。
- 赤ちゃんの飲む量はすぐ多くなるので、はじめから大きい哺乳瓶を用意すれば小さいほうはいらないのでは?
- 水分補給に湯ざましをあげたり、母乳で足りない分少しだけミルクを作りたいときに小さい哺乳瓶は扱いやすく、また外出時の持ち運びも消毒もしやすいので便利です。
- 果汁は与えなくてよいの?
- 昔はビタミンCが不足しがちだったので果汁を与えていましたが、今のミルクはビタミンCが添加されているのでミルクをあげているお母さんは果汁を無理に与えなくても大丈夫です。母乳をあげているお母さんは、果汁を与えて十分なビタミンCの補充をしてあげてください。
- 離乳食は何カ月くらいから?
- だいたい6カ月ころが目安です。首がすっかりすわって赤ちゃん用の椅子に座ることができ、食べ物を見て口をパクパクするなど興味を示すようになったら、離乳食を始めて良いでしょう。
- 実際の月齢よりも先の離乳食を与えても問題はない?
- 離乳初期は、どろどろのものをゴックンと飲みこめること、母乳やミルクとは違う味、舌ざわりに慣れてもらうことが一番大切です。そのあと、舌でものをつぶして食べるモグモグ期(7, 8カ月)、歯ぐきでつぶせるくらいのかたさを食べるカミカミ期(9~11カ月)という段階を、赤ちゃんが経験の中から少しずつ学んでいきます。早すぎるステップアップはおすすめできません。
- おしゃぶりは使っていいの?
- 赤ちゃんが泣いた時の、泣きやませる道具としておしゃぶりをくわえさせるという使い方はおすすめできません。それよりもパパやママが十分に話しかけたり遊んであげることが大切です。