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薬膳を学んで、「オリジナルmyお屠蘇」を作った!

薬膳を学んで、「オリジナルmyお屠蘇」を作った!
講 師:青木満
開催日:12月9日(月)
時 間:10:30〜12:30/14:00〜16:00
参加者:各21名
参加費:2,000円(材料費込)

日本人にとっては欠かすことのできない、元旦の朝にまずいただくお酒「お屠蘇」。日本酒やみりんで生薬を漬け込んだ一種の薬草酒であり、平安時代から続く邪気を払い無病長寿を祈るおめでたいお酒ですが、最近はそんな習慣ないなぁ……という方も多くなってきているようです。でも、古来続いている風習にはそれなりの理由があります。知らずに遠ざけるのではなく、しっかり学んで、意味や効用を見直してみるのも大切ではないでしょうか。というわけで、昨年末、薬膳を学んでオリジナルお屠蘇を作る会を開催していただきました。

ひとつひとつ、生薬を手にとって、においを嗅ぎ、味を確かめて……

「屠蘇」の「蘇」とは悪鬼のこと。「屠蘇」とは、悪鬼を屠(ほふ)る意味という説。あるいは、邪を屠(ほふ)って正気を蘇生させると意味という説もあるとか。いずれにしても生薬をブレンドしてつくる縁起酒。おせちをいただく前に、ぜひ新しい年の始まりに心していただくことに意味がある……。
まずは、「漢方」「薬膳」「生薬」についての基礎知識解説から始まりました。そして、お屠蘇の代表的生薬について、ひとつひとつ丁寧な説明が続きます。「防風(ボウフウ)」はセリ科ボウフウの根で、発汗・解熱作用や抗炎症作用がある。「桔梗(キキョウ)」は鎮咳作用や去痰作用、鎮静・鎮痛作用がある。「桂皮(ケイヒ)」はおなじみシナモン、健胃作用や発汗・解熱作用、鎮静作用がある。「山椒(サンショウ)」「白朮(ビャクジュツ)」etc.

「myお屠蘇づくり」から「myホットワイン用」「myカレーパウダー用」まで。

講師が用意した生薬11種類について、ひとつひとつの効能と味やにおいの好みを各自覚えて、いよいよ「myお屠蘇づくり」作業に入ります。「では、用意した生薬の中から5〜6種類を選んで調合してください」。
でも、この段階で、「たくさんあって、わからなくなった!」「いろいろな作用が頭に浮かんで、絞りきれない!」等々、あちらこちらで“楽しく困った”声があがります。そこで講師の一声。「目的別に調合を変えて、2〜3種類作ってもいいですよ!」。みなさん、真剣に、でも実に楽しそうに調合に取り掛かっていました。
それにしても、薬剤師の青木さんがなぜ漢方専門店を開くまでになったのか。それは、漢方に対して非常に懐疑的であったころ、たまたま処方された漢方薬がとても効き、それまでの科学至上主義を揺らがされたことに始まるのだそうです。今では、薬剤師、鍼灸師としてさまざまな活動をしている青木さんですが、とにかく、薬膳や漢方に興味を持ってもらい、身近なものとして活用する人が増えて欲しいとおっしゃいます。
「2〜3種類作ってもいい」と講師に言われたことに嬉しくなって、「喉が弱いから、それに効きそうな…」「何と言ってもお正月は食べ過ぎが心配だから…」「最近、身体の凝りが気になるので…」さまざまな目的がみなさんの頭に浮かんでは新しい調合に挑戦が続いています。なかには、「ホットワイン用に…」「特製カレーパウダーとして…」なんて方もいらっしゃいました。
初めは「漢方」「薬膳」にあまり興味がないとおっしゃっていた方も、「お屠蘇の習慣はないので…」という方も、予定の2時間を過ぎてもまだまだ調合は続き、講師への質問も続き……。大いに盛り上がった会となりました。

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