COLUMN

Ladies’ Watch Column

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HARRY WINSTON HW Emerald

淡い光沢が上品に輝くマザー・オブ・パール
MOPとも略されるマザー・オブ・パールは、レディスモデルのダイヤルでお馴染みの素材だが、最近はメンズでも増えてきた。真珠を育成する母貝のことであり、その内側の真珠層をスライスしてダイヤルに加工したものだ。アコヤガイや白蝶貝、黒蝶貝など、貝の種類も様々であり、産地や使う部位によっても色あいが異なってくる。裏側から着色することもあるが、厳密にいえば同じ模様や色彩のダイヤルはほかにない希少性も魅力といえそうだ。淡く微妙な光沢の重なりが時計に上品な輝きを与えるのだが、このMOPをそのままダイヤルにするのでなく、レース状のカットを施すなど、さらに細工を加えたモデルも増えている。

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OMEGA Speedmaster 38mm

パートナーとシェアしたい機械式時計
機械式時計に興味を持つ女性が増えているといわれる。ただし、レディスモデルはクオーツが圧倒的に多く、女性のための機械式は限られていた。そんな傾向が数年前から大きく変わってきた。メンズモデルの平均的なケースサイズは直径40~43mmだが、36~38mm前後にサイズダウンするだけでなく、男女を問わないジェンダーレスと位置づけたモデルが増加。40mmオーバーでは袖口の収まりが悪いと感じる男性と、時間が見やすいラージサイズを求める女性の好みを折衷したケース径といえるだろう。オメガでは「月に初めて行った時計」で知られるクロノグラフ「スピードマスター」でケース径38mmを追加(写真)。ダイヤルカラーなども魅力だ。

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PIAGET Possession

ジュエリーウォッチに「遊び心」を追加
もともと腕時計は女性の宝飾品であり、紳士の持ち物は懐中時計だった。それが様変わりしたのは20世紀になってから。女性の腕時計もモダンなスタイルになったが、装飾的な要素がなくなったわけではない。ハイジュエリーはもちろん、スチールケースにダイヤモンドをセットするなど、宝飾をアレンジしたレディスモデルは様々に発展してきた。写真のピアジェ「ポセション」はダイヤルをダイヤモンドが2重に取り巻いているが、その外側のリングを指でくるくる回すことができる。長いブレスレットを腕に2重、3重で巻く新作も登場しており、アクセサリーらしい「遊び心」が現代的なトレンドといえるかもしれない。

Men’s Watch Column

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BREGUET Marine Chronograph 5527

海への憧れを誘うマリンスポーツモデル
バーゼルワールド2018ではダイバーズウォッチの新作が目立った。セイコーでは1968年モデルのデザインを復刻。オメガは「シーマスター ダイバー 300M」をフルモデルチェンジ。「プラネットオーシャン」ではブラックセラミックの39.5mm径を追加。ブランパンは日常使いに便利なカレンダー機構をアレンジするなど、バラエティーも豊か。ビーチサイドなどで着用できる防水性に優れた高級スポーツモデルも充実している。写真はブレゲ「マリーン」の新作。フランス海軍のマリン・クロノメーター(航海用精密時計)の製造者としてブレゲが築き上げた偉大な遺産からヒントを得たコレクション。波模様を手彫りしたブルーのダイヤルが海への憧れを誘う。

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VACHERON CONSTANTIN Fiftysix
Complete Calendar

過去の傑作を継承した新コレクションが増加
過去の傑作モデルをリファインした新コレクションも、今年のトレンドといえそうだ。ヴァシュロン・コンスタンタンでは1956年発表の「リファレンス6073」を現代的に復活した「フィフティーシックス(56)」(写真)をリリース。このブランドではエントリー的な価格帯のモデルも揃っている。ジャガー・ルクルトでは伝説的なダイバーズモデルのデザインを継承した「ジャガー・ルクルト ポラリス」。ブライトリングからは、1930~40年代の航空計器やパイロットウォッチの要素を導入した「ナビタイマー 8」がデビューした。いずれもビジネスからオフタイムまで、シーンを選ばず日常使いとして愛用できることも共通している。

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TAG HEUER Carrera Cal.
Heuer 02 T Chrono Flying Tourbillon

精緻極まるメカをアートにしたスケルトン
機械式時計の魅力は様々にあるが、歯車やカムなどが織りなす精緻な機構そのものも美しい。これまではシースルーバックとして時計の裏側から内部を見られるタイプが常識的だったが、近年はダイヤル側をオープンにしたモデルが増えてきた。時計の心臓部に小窓を開けたオープンハートや、ムーブメントの細部まで見られるスケルトンまたはオープンワークなど多彩なスタイルがある。単純にオープンにするのでなく、見られるためのムーブメントとしてデザインされたモデルも珍しくない。タグ・ホイヤーのトゥールビヨン(写真)も、クロノグラフの視認性を確保しながら、メカニカルな魅力を感じさせる機能美が追求されている。
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