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ドイツ・エルツ地方のおもちゃの村ザイフェンは、15～16世紀にかけて鉱山の採掘で繁栄しましたが、その後は採掘量が減り衰退の道をたどります。そこで鉱山で使っていた動力源を利用し、その土地の木材を活かした工芸品や素朴な玩具が作られるようになりました。エルツ地方の昔ながらのアイデアや伝統的な工法を忠実に引継ぎながら、独自の世界を極めて活躍している工房がいくつかあります。ヴォルフガング・ヴェルナー氏の工房もその一つで、伝統的な仕掛け玩具を追求し、古くからの伝統や工法を継承しつつも、独自のアイデアを加えた新しい玩具つくりに意欲的に取り組んでいます。明るく素朴な色合いとかわいらしいモチーフが人気で、ユーモラスな動きが見る人の心を和ませます。ポップオルゴールは、箱に仕掛けがあります。箱を閉じたまま、オルゴールのネジを巻き、スライドさせるようにオルゴールを開くと、モチーフの女の子が飛び出し、曲が流れます。ピアノ女の子は、お祝いやプレゼントにふさわしい「カノン」が流れます。