味覚めぐり

お手軽・美味紀行! トラベルライターが教える日本各地の味覚めぐり

昨今、海外からの観光客が激増する日本。そんな中、日本各地の「食」の魅力が国内でも見直されてきています。「もっと日本各地の食材や食文化を知りたい」という人も多いはず。そこで、エリアごとに今一度押さえておきたい特産品や食文化を、All About「一人旅」ガイドの塩田典子さんに伺いました。旬の時期にその土地を訪れて味わうのがベストですが、訪れることができなくても楽しむ方法はあるので、ぜひ参考にしてみてください。

協力:All About
※画像はイメージです

All About「一人旅」ガイド 塩田 典子

トラベルライターとして、旅行誌、女性誌、一般誌、web媒体、企業のPR誌にて取材・執筆を行う。多い時で月10日は旅の空の下。これまで訪れた土地は350カ所以上。近年は宿・ホテルの取材、各地の食材・料理・料理店取材を多く手がける。関心が高いのは、郷土料理や菓子、特産品を生かした料理やスイーツ、地酒、工芸品、温泉など。

三方の海に育まれた魚介と、新鮮な生乳から作られた乳製品〜北海道

北海道は言わずと知れた日本有数の水産王国。日本海、太平洋、オホーツク海と3つの海に面していることから、漁業生産量は全国の約4分の1(※1)を誇り、魚種もホタテ、スケソウダラ、サケ・マス類、昆布、サンマ、ホッケ、カニ、イクラなど豊富。それぞれに全国シェアも大きいです。採れたての新鮮な魚介は、刺身や寿司、海鮮丼で味わうのが贅沢ですが、干物、昆布巻き、松前漬け、子持ち昆布、いくらの醤油漬けなど、道産ならではの加工品は、ご飯のお供や酒の肴として楽しめるのでおすすめです。

北海道のもうひとつの顔が酪農王国であること。十勝地方や釧路・根室地方を中心に道内各地で酪農が営まれ、生乳は国内生産量の半分以上(※2)を占めるほど。広大な牧草地でのびのび育った乳牛から搾乳した濃厚な生乳は、ヨーグルトやバター、チーズ、スイーツなどの乳製品に加工されます。北海道はナチュラルチーズの生産量も日本一(※3)。チーズ工房・工場は道内に数多くあり、モッツァレラやカマンベール、ブルーチーズ、カチョカバロなど、幅広い製品が作られています。

北海道は開拓地だったこともあり、道民のソウルフードも多種多様。札幌のジンギスカンをはじめ、帯広の豚丼、旭川・札幌・函館のラーメン、漁師町のチャンチャン焼き、札幌発祥のスープカレーなど。他の地域にはない独自の食文化が生まれ、今も脈々と息づいています。

※1 出典:農林水産省ホームページ「平成30年漁業・養殖業生産統計」より

※2 出典:農林水産省ホームページ「平成30年度の生乳及び牛乳乳製品の需給見通しと当面の課題について」より

※3 出典:農林水産省ホームページ「平成31年4月 牛乳乳製品統計 乳製品の生産量(全国及び北海道)」より

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フルーツや養殖魚介、稲庭うどん。バラエティー豊かな特産が魅力〜東北

東北地方の農産物で断トツの生産量を誇るのが青森のりんご。品種も、ふじ、つがる、王林などさまざま。完熟したりんごは蜜がたっぷりでジューシー。さらに、山形のぶどうやさくらんぼ、福島の桃も盛んに生産されています。生食も美味ですがジュースやジャム、スイーツなどの加工品もバリエーション豊か。

また、全県が海に面しているため、漁業も盛ん。漁獲量が多いのはもちろんのこと、養殖も盛んに行われています。青森・陸奥湾のホタテ、三陸のカキやホヤ、ワカメ、アワビなどは全国的なシェアも高く、それらを使った珍味や加工品はお土産としても人気です。

山形や福島、岩手など、そば処としてよく知られる東北ですが、そんな中で独自の進化を遂げたのが、日本三大うどんのひとつ、稲庭うどん。秋田県南の手延べ干しうどんで、平べったい形とのど越しの良さが魅力。だしやつゆでスタンダードにいただくだけでなく、最近ではグリーンカレーや、胡麻味噌ダレに絡めて担々麺風にしたりと、進化系メニューとしても提供。クセがなくアレンジが効く麺として広く親しまれています。

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伝統を受け継ぐ江戸前の食や銘菓。港町・横浜のハイカラグルメを再発見!〜関東

関東地方の旅先として国内外から更なる注目を浴びている東京。農産物や海産物の特産品は各地に比べて乏しいものの、東京には伝統に裏打ちされた江戸前の料理や東京銘菓があるので、味わったりお土産にしたいもの。江戸前グルメというと寿司や天ぷら、鰻、すき焼きなどが筆頭にあがります。往時から歴史を重ねる老舗店も多いので、足を運んでみるのもいいでしょう。

一方で江戸前をお土産にするなら、佃煮がおすすめ。アサリやアミ、シラスや昆布といった素材をさっぱり辛めに味付け。炊きたてご飯はもちろん、おにぎりやお茶漬けにもよくあいます。また江戸時代の頃から親しまれる菓子も色々。かりんとうは江戸時代に多くの売り子が出たと伝わる庶民の味。今も専門店が多くあり、甘辛多彩な味付けバリエーションが登場。新顔おやつとして再び注目されるように。他にも饅頭、羊羹、煎餅、団子の名店が集まります。

さらに、港町として発展した横浜周辺では、舶来菓子を参考に考案された洋菓子や洋食グルメをチェック。横浜中華街では、本場の中華料理や点心、中華菓子をお土産に。

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独自の進化を遂げた、ご当地グルメや銘菓が目白押し!〜東海

東海地方のご当地グルメとして異彩を放つのが名古屋メシ。八丁味噌文化から派生した味噌カツや味噌煮込みうどんのほか、ひつまぶし、手羽先唐揚げ、台湾ラーメン、鉄板ナポリタンと、数多くあります。

一方、静岡にも人気のご当地グルメが。富士宮やきそばは富士宮市のご当地グルメ。もっちり麺にあっさりソースが絡み、飽きのこない味です。浜松餃子も近年認知度が上昇中! 栃木県・宇都宮と消費量トップの座を競い合うことで有名ですが、中央に茹でモヤシ、その周りに円形に餃子を盛り付けるのが特徴。具はたっぷりキャベツと豚挽き肉がメイン。いずれも市内の多くの店で味わうことができます。

また名古屋を中心とした愛知や岐阜には、独自の銘菓も見つかります。名古屋銘菓の代表格といえば、ういろう。米粉などを主原料として作られる蒸し菓子です。新鮮なエビの身を生地にして焼き上げた、えびせんべいはエビの風味と香ばしさが人気。岐阜県大垣市の柿羊羹は、擂り潰した干し柿と寒天、砂糖を合わせ、半割竹に流し込んで固めたもの。いずれの銘菓も創業100年以上を数える老舗店で、昔ながらの製法を守りつつ手間ひまかけて作られています。

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日本酒やワイン、発酵食、和菓子。バラエティー豊かな魅力がここに〜甲信越・北陸

肥沃な大地や豊富な雪解け水、気象条件などに恵まれ、作付面積、収穫量ともに日本一の米どころとして名高い新潟県(※4)。コシヒカリブランドは国内外で広く認知され、米や餅米はもちろん、日本酒や煎餅、さらに米粉を使ったさまざまな加工品に展開されています。新潟県は日本酒の酒蔵数も全国1位を誇り、クオリティの高い清酒が醸されていて蔵巡りが楽しい土地。酒粕を使用した粕漬け製品も名物のひとつです。

日本酒の酒蔵数全国2位を誇るのが長野県(※5)。新潟県の「端麗辛口」に比べて「濃醇甘口」と一般的に評されています。長野県と山梨県はワインの生産も盛ん。どちらもフルーツ王国として知られますが、ヨーロッパ系ワイン専用品種のブドウの生産が行われるほか、山梨県では県産の甲州種を用いたワイン造りが行われ、日本食とのマリアージュも提案しています。

一方で北陸3県は日本海に面していることもあり、魚介を使った発酵食文化が根づく土地。麹で漬けた「なれずし」、糠で漬けた「へしこ」といったものが代表的です。そんな中にあって、石川県の金沢市周辺は、茶の湯文化がもたらした和菓子の数々が受け継がれ、老舗和菓子店が軒を連ねています。どの店も吟味された素材を用いて、創業当時と変わらぬ味を提供し続けています。

※4 出典:農林水産省ホームページ「平成30年産水稲の時期別作柄及び収穫量(全国農業地域別・都道府県別)」より

※5 出典:国税庁ホームページ「清酒製造業の概況(平成29年度調査分)・企業数の推移(都道府県別)」より

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加賀麩 不室屋/味百選

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上生菓子から抹茶スイーツまで百花繚乱。特色ある漬物文化にも注目〜近畿

京都も古くから茶の湯文化が花開いた和菓子どころ。市内には多くの老舗和菓子店があり、生菓子、半生菓子など、雅やかな京銘菓が作られています。さらに生八ツ橋、京飴、五色豆、饅頭など、気軽なおやつとして口にできる和菓子も。また近年は宇治抹茶を使った抹茶スイーツが注目され、焼菓子やチョコレート、プリンなど洋風スイーツにもアレンジされ、国内外で支持されるように。

和菓子同様、京土産に人気なのが京漬物やちりめん山椒。聖護院かぶらを使った千枚漬、京都大原特産の赤しそで漬け込むしば漬け、すぐき、壬生菜、丸茄子の漬物など、京野菜を用いた漬物が季節替わりで登場します。ピリッと山椒の実が利いたちりめん山椒は店ごとに味が異なり、食べ比べも楽しいもの。

京都以外でも漬物作りは盛んで、大阪では泉州水茄子の漬物、奈良では奈良漬け、滋賀では日野菜や菜の花の漬物と、各地の特産や漬け方ごとに漬物が見られます。梅の収穫量日本一の和歌山(※6)の漬物といえば梅干し。紀州南高梅は梅の最高品種とされ、皮が薄く果実が大きく、肉質が柔らかなのが特徴です。塩とシソ漬けだけでなく、はちみつ漬け、黒糖黒酢漬け、塩分不使用や減塩、長期熟成とさまざま。個包装して持ち歩けるタイプも便利です。

※6 出典:農林水産省ホームページ「平成30年産うめの結果樹面積、収穫量及び出荷量(和歌山県)」より

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旬の海の幸・山の幸がふんだんに。不昧公ゆかりの菓子もいろいろ〜中国・四国

日本海、瀬戸内海、太平洋とすべての県が海に面している中国・四国地方は、良港に恵まれ、四季を通じて多彩な魚介類が水揚げされています。島根ののどぐろ、鳥取のイカやカニ、山口のふぐ、広島のカキ、高知のカツオなどはよく知られるところです。

一方、フルーツ王国として知られるのが岡山県と愛媛県。岡山は白桃の名産地で、白肌が際立つ清水白桃は、香りが良くジューシーな高級白桃。旬の季節に贈答用に用いられるほか、地元洋菓子店やカフェではケーキやパフェに用いられ、行列を作るほどの人気。白桃と並んで高品質を誇るのがブドウ。マスカットやピオーネは岡山の代表品種です。愛媛県は一年を通してさまざまな品種の柑橘類が店頭に並びます。ジュースやジュレといった加工品もお土産に人気です。

海産物、農産物、フルーツの栽培が盛んな中国・四国地方ですが、先の金沢や京都同様、茶の湯文化を受けて独自の和菓子が発達したのが、島根県松江市です。今でも松江藩御用達の和菓子が松江銘菓として愛され続けています。

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大陸から伝来した食文化が色濃く残る、異国情緒溢れるグルメ〜九州・沖縄

大陸からの食文化の影響を強く受けてきた九州・沖縄地方は、異国情緒溢れるグルメの宝庫。例えば、日本最古の蒸留酒といわれる沖縄名産の泡盛。九州各地は気候や食文化によって、一般的に北は日本酒圏、南は焼酎圏とされていて、焼酎でいえば、大分と長崎が麦焼酎、熊本が米焼酎、宮崎は麦・蕎麦・芋焼酎、鹿児島は芋焼酎というように、県によって焼酎の原料が分かれるのが興味深いものです。

スケソウダラの卵巣を、唐辛子を使った調味液で味付けした辛子明太子は、博多の名産ですが、スケソウダラを加工して食べる食文化は朝鮮半島から入ってきたものだそう。長崎のお土産として人気の南蛮菓子や中華菓子も、大陸からもたらされた産品。カステラ、カスドースなどの南蛮菓子は、安土桃山時代にポルトガルやオランダなどから、“よりより”の愛称で呼ばれる麻花兒(マファール)や月餅といった中華菓子は、中国から伝わってきました。博多の名物・鶏卵素麺もポルトガル伝来の南蛮菓子です。

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旅に出なくても、ご当地グルメを思う存分楽しめる

※画像はイメージです

旬の食材を求めて日本全国を旅するのは容易ではありません。高島屋のオンラインストアや近くの店舗の物産展に足を運べば、地元にいながらに全国を旅する気分に浸れるでしょう。また食の贈り物を通して、大切な方々に各地の風や匂いを届けることもできます。

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