コーヒー

コーヒープレゼンター芸人に聞いた! コーヒーのフードペアリングの極意

朝食でコーヒーを淹れたり、出勤時にコンビニで買ってオフィスに。外出時はお洒落なカフェで休息……と毎日の生活にコーヒーが欠かせないという人も多いのではないでしょうか。コーヒーといえばスイーツをお供にする方が多いと思いますが、実はスイーツや洋菓子以外にもマッチするんです。シーンごとにおすすめのコーヒーをご提案しながら、コーヒーとグルメの多彩な組み合わせを、お笑いコンビ「コーヒールンバ」として活躍する傍ら、コーヒープレゼンター芸人として自らのカフェイベント「SACHIOPIA COFFEE(サチオピア・コーヒー)」で店主も務める、平岡さんが紹介してくれました。

協力:All About
※画像はイメージです

【おすすめしてくれたのは?】

コーヒールンバ 平岡佐智男

1982年、香川県生まれ。お笑いコンビ「コーヒールンバ」としてテレビ、舞台を中心に活躍。「タリーズコーヒー」で店長を務め、同店の「アイスエスプレッソ」を商品開発。月に一度「SACHIOPIA COFFEE」で店長を務める。

まずは定番のフードペアリングから。食べ物にあうコーヒーを紹介

まず最初に、朝食の定番。パンやスコーンには、どんなコーヒーがあうのでしょうか?

「起き抜けは、あまり重たいものは飲みたくない。そんな時には、マイルドで飲みやすいコロンビア産コーヒーをおすすめします。焙煎度合は、ミルクを入れて飲むなら深煎り。ミルクなしで飲むのであれば、中煎りでバランスが良いと思います。昔はコロンビア産のコーヒーを「モーニングコーヒー」と呼んでいたほど。朝に最適のコーヒーですね」。

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次は果物類はどうでしょうか?

「実は、フルーツにはこれ!というコーヒーがあります。それは、エチオピア産コーヒー。とくに、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系は、エチオピア産のコーヒー豆自体に、上質な酸味と爽やかでフルーティーな味わいがあるので、相性がとてもよい。また、林檎とか桃のような甘めのフルーツなら、コスタリカ産コーヒーがよいでしょう。クリアな果汁感が豆自体にあります。エチオピア産もコスタリカ産も、きれいな、甘みのある酸味が特徴なので、焙煎はあまり深煎りにせず、浅煎りや中煎りがおすすめですね。コーヒーというのは、食べ物のもつ風味と同じ特徴をもつモノを選ぶことがセオリーなのです」。

コーヒーは産地や焙煎方法の違いで、様々な風味の特徴があるのですね。

「最近は、製法が複雑になり、ひとつの産地でも、風味や味わいが無限に広がります。その土地には、大きな特徴があります。例えば、アフリカのブルンディ産やケニア産のコーヒー。深煎りを選べばコクが出ますので、ちょっと重めのクリームなどの相性も抜群。生クリームのまったりとしたコクとイチゴの酸味をふんだんに使った、イチゴのショートケーキに合うでしょう。他には、フルーツタルトを選ぶのであれば、先ほどのフルーティーな風味のエチオピア産コーヒーを選ぶと良いでしょう。そして、和菓子。繊細で上品な甘みには、コスタリカ産がおすすめ。中煎りを選びます。和菓子のきめ細かな甘さと、後味のすっきりとした味わいに、すごく相性がいい。餡子やきな粉、お芋にも。コスタリカ産コーヒーはバランスが良く、後味もキレイでほのかな甘みが残りながら、スッと消えていく、和三盆のような品の良さ!これが特徴です。和の風味と通じるものがあるのでしょう」。

最後は老若男女に人気の、アイスクリームとチョコレートはいかがでしょうか?

「バニラなどのアイスクリームには、深煎りのボリビア産コーヒーで淹れるのがおすすめ。チェリーやベリーのような、フルーティーさがあります。同時にスパイシーなシナモン感もあるので、アイスクリームと合うでしょう。とくに、標高2,600メートルの高地にある「アグロタケシ」という農園で育てられたコーヒー豆は、寒暖の差で酸の成分が蓄えられ、複雑で味わい深いのが特徴です。普通は2,000メートルを超えると、寒さでコーヒー豆は育たない。でも、「アグロタケシ」農園の地中には、インカ帝国の遺跡があり、その石が昼間の熱を蓄えて、土を温めてくれます。だから、コーヒー豆が育つ。ボリビアのコーヒーには、ロマンがあるのです!また、チョコレートには、ケニア産コーヒーの中煎り・浅煎りでしょうか。ケニアの豆自体に、カカオの風味があるので、相性が良いのですね。ケニアのコーヒーと一緒に飲めば、普通のチョコレートも、ちょっと高級に感じるかもしれません。チョコレートの良さを、引き出してくれるコーヒーでしょう」。

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暮らしの中にあるシーンにあうのは、どんなコーヒー?

仕事に少し行き詰った時、これからを乗り切る一杯として、どんなコーヒーを選びますか?

「『今から仕事を頑張るぞ!』と、特に若いビジネスパーソンに、エールを込めておくりたいコーヒーがあります。コスタリカ産・シンリミテスという農園のコーヒー。キレイな酸味と甘さ、トロっとした質感が素晴らしい!この「シンリミテス」という言葉には“無限”という意味があります。君たちは無限の可能性を秘めているのだという、僕からの気持ちです。食べ物を選ぶなら、酸味と甘みのある、甘いものが良いですね。赤い木の実というのがキーワード。ワイルドブルーベリーとか。イチゴのタルトなどが合いそうです」。

「気分転換したい時に飲むなら、ボリビア産コーヒーをおすすめします。先ほども紹介したアグロタケシ農園の「タケシ」という言葉には、「人々を目覚めさせる・覚醒させる」という意味があるのです。ボディ感のある、飲みごたえのあるコーヒーなので、焼き菓子系にもすごく合うでしょう。ブランデーケーキやレーズンサンドもいいですね。

逆に、ひとり孤独に仕事に向かう、そんな夜勤にあうコーヒーなんてあるのでしょうか?

「趣旨がずれてしまうかもしれません。でも、あえて言わせてください。ここは缶コーヒー。夜勤というシーンにすごく合います。夜勤明けの寒い朝、駅から帰りながら、自販機で熱い缶コーヒーを飲みたい。そんな楽しみ方もあっていいのかなと。短い休憩時間の合間に、給湯室で手軽に美味しく、インスタントコーヒーを飲むのも、孤独な夜勤のシーンにマッチするはずです(笑)」。

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それでは、誰かをお祝いしたい。そんな時にあうコーヒーにはどんなものがありますか?

「特別な時と場所でお出ししたいコーヒーをセレクトしました。「COE」、カップ・オブ・エクセレンスの略です。これは国ごとにコーヒー豆の品評会が行われ、そこで賞を獲得したコーヒー豆の称号となります。特別な時にこそ飲んでほしいコーヒーですね。もちろん、様々なコーヒー豆がありますので、その風味に合わせて、食べ物を選んでいただければと思います」。

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最後に、好きな本を読みながら、リラックスタイムを楽しむための一杯はどんなものでしょうか?

「心身ともにリラックスしながら、コーヒーの香りを楽しむ。そんな時はインドネシア産のコーヒーをおすすめします。ワハナ農園のコーヒーはいかがでしょうか。ハーブやレモングラスのような風味です。浅煎りにするとハーブティーのような、深煎りにするとプーアル茶のような、独特な香りが特徴です。リラックス効果を期待できますね。食べ物は、逆に甘すぎない方が良いかも、、、カレーなどスパイシーなものにマッチするのですが…、リラックス感を大事にするなら、ヨモギ餅や、深煎りだとゴマ団子など、自然の風味を生かしたスイーツに合うのではないでしょうか。」

「もうひとつ、提案させてください。何気ない時に恋人に贈りたい、宝石の名前を冠した、ちょっと洒落たコーヒーがあります。コスタリカ産エル・ディアマンテと、パナマ産エスメラルダ。ディアマンテはダイアモンド、エスメラルダはエメラルドという意味です。名前だけでなく、味も素晴らしい風味があるので、両方とも浅煎りが良いでしょう。香りを存分に楽しんでほしいと思います」。

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コーヒーにあうグルメ。ペアリングで食事をさらに美味しくする法則は?

メインディッシュや嗜好品のお供といえば、ワインなどのお酒が定番でした。ただ、お酒に相応しくない時間や場所、アルコールが飲めない人もいるはずです。そんな時に合うコーヒーにどんなものがありますか?

「まずお肉料理で考えると、エチオピア産のコカーナを合わせてみてはいかがでしょうか?爽快感のあるレモンと、濃厚なハチミツのような風味が、お肉と合わさると、まるでハニーマスタードのようなソース感をくれます。豚のテリーヌなど、油の多い料理でも、うまくまとめてくれるのが特徴ですね。また、お肉やチーズにあわせてワインのような楽しみ方もいい。例えば、コーヒー豆の実を全部とって乾燥させる“ウォッシュド”という製法ですと、白ワインのような味わいに。あっさりとした白身魚に合うのではないのかなと思います。また、カレーなどのスパイシーなものには、先ほどのインドネシア産や、ブラジル産コーヒーがおすすめ! 浅煎りで淹れれば、レモンのさっぱりした風味が楽しめます」。

「そして、ブルーチーズ。ワインと合わせるのが当たり前と思われていますが、実はエチオピア産コーヒーにも良く合い、濃厚なミルクで入れたカフェラテのような味わいにしてくれます。ブルーチーズの塩加減とミルク感が、甘さと濃厚感をぐっと引き上げてくれますね。それとドライフルーツ。ひとかじりしながら、コーヒーを飲むと豆自体が持っている、フルーツの風味の輪郭がはっきりします」。

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大切な人に贈りたい、コーヒーギフトの選び方

コーヒーをギフトとして考えるとき、平岡さんの極意とおすすめしたい商品を教えてください。

「贈りたい相手が、普段どんな風にコーヒーを楽しんでいるか、どれだけ好きかを把握することがまず大事ですね。豆を挽かない方に、コーヒーミルを贈ってもしょうがない。そういう方にはドリップバックを選ぶとか。また、どこで飲むのかもポイント。家ではなく、会社。もしかしたら、旅行先?そんな方には手軽なコーヒーバックもおすすめです。食の好みも大切ですね。和菓子好きなら、コスタリカ産。朝はパン派の方にはコロンビア産など。さらには、よく行くカフェがシアトル系コーヒーショップなら深煎り、コンビニのコーヒーをよく買って飲む方なら中煎りと。贈りたい相手のことを思いやる気持ちがあれば、おのずと選ぶ産地や焙煎度合も見えてくるはずです!」

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「そして、コーヒーギフトの選び方。普段ドリップバックで飲む人には、ミル付きのコーヒーメーカーを贈ってみてはいかがでしょうか。コーヒーは淹れるけど、自分で豆を挽いた経験がないという方には、手挽きのミルもおすすめです。「豆を挽いてドリップしているよ」という方には、「ペーパードリップもいいけど、メタルフィルターだと、同じ豆でも風味は全く違いますよ!」とおすすめしてみる。コーヒー豆の焙煎時間や温度のかけ方によって、その味わいや香り、風味が変化するように、その人のコーヒーに対する『焙煎度合』を把握して、自分では買わないけど、半歩上くらいのコーヒーライフを送ることができる品物を選ぶことをおすすめします」。

産地と焙煎の組み合わせで、フードペアリングの世界観はもっと広がる!

「例えば、フレンチやイタリアンのレストランでお酒が飲めない時。このメインディッシュには、エチオピア産の浅煎りコーヒーが相性抜群です・・・なんてすすめられる。それほど、コーヒーの風味や味わいは多様化し、多種多様なフードペアリングが可能になるポテンシャルを秘めています。コーヒーは恋愛と一緒。コーヒーなんて苦くて飲めない!それは、最初に飲んだコーヒーの印象が強いだけ。あなたにぴったりのコーヒーは必ずあります。いろんなコーヒーと出会って、楽しんでください! 」

何とも奥深いコーヒーの世界。いつもの一杯を、その時の気持ちにあわせて、少しこだわってみる。今までとは違う「コーヒーと食事の素敵な関係」が、あなたを待っているはずです。

ぜひ、お試しください。

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