
還暦のお祝い
「アラ還世代」の興味・関心はどこに? プレゼント選びのヒント
趣味や関心は年齢と共に変わるもの。還暦のお祝いを贈りたくても、そもそも60代とはどういう時期なのか、何に関心を持っているのかといった手がかりが全くなしでは、プレゼント選びも難航します。
そこで、統計資料などを参考に60代の時間の使い方や興味・関心に注目し、ぴったりの贈り物を選ぶためのヒントを紹介します。
※画像はイメージです
人生において60代とはどんな時期なのか?
必ずしも全員に当てはまるわけではありませんが、大雑把に見ると人生はいくつかのステージに分けることができます。その中で60代は、退職や子どもの自立などで環境が大きく変わる時期。60歳~65歳で現役を引退する人が多いものの、まだまだ気力も体力も充分。引退したことで一気に増えた余暇の時間を使って旅行に行ったり、趣味や習い事に打ち込んだり、中には第二の人生の目標を定め起業したり社会活動に励む人もいるなど、これまでの生活を振り返り、新しく60歳からの生き方を考え・行動する時期だといえます。
2012年に内閣府が行った「団塊の世代の意識に関する意識調査」によると、65歳を迎える団塊の世代(1947-1949年に生まれた世代)の男女6000人を対象とし3517人から回答を得た生活において重視する点としては「仕事・事業をしたい」が42.5%で1位、続いて「趣味や勉強に取り組みたい」が21.5%で2位となっており、ここからも精力的に活動する60代の姿が伺えます。
アラ還世代が興味を持つテーマとは?
ではそんな60代、さらに限定するなら「アラ還」と呼ばれる還暦前後の世代はどのようなことに興味を持っているのでしょうか。
65歳以上を対象とした調査ですが、2012年に総務省統計局がまとめた資料「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)-“敬老の日”にちなんでー」を参考にすれば、65歳以上の約4分の1にあたる718万人(*調査時期は2011年)が何らかの学習・自己啓発・訓練を行っており、その内容は芸術・文化、英語や外国語、パソコンなどの情報処理と多彩。特にパソコンは2005年の第一回調査から2011年の第2回までの間に3.3%と高い伸び率を示しています。
一方趣味や娯楽の内訳では、一番人気は園芸・ガーデニングで65歳以上の38.7%。このほか映画鑑賞や写真なども、5年間で増加が見られています。
また65歳以上のうち約半数が何らかのスポーツを行っており、人気第1位は38.3%(2011年調査)が行っているウォーキング・軽い体操。このほか、登山やサイクリング、ジョギングなども一定数の愛好者がおり、健康が関心の高いテーマの1つとなっていることもわかります。
贈り物に喜ばれるものは?
新しく何かを始めようとしている頃、始めたばかりならその関連グッズを贈るのはお勧めの方法です。例えば、苦手なパソコンに腰を据えて取り組んでみようという時にパソコン本体や周辺機器などを贈ったり、ウォーキングを始めたばかりの時に素敵なウェアをプレゼントすれば、「応援しているよ」というメッセージも伝えられますし、贈られた側のモチベーションアップにもつながります。一般に「還暦お祝いに靴はふさわしくない(踏みつけるものであるため)」といわれますが、この場合ならウォーキングシューズも失礼にはあたらないかもしれません。一緒に買いに行ってあれこれ話しながら選ぶのもよさそうです。
また最近では、シニア層を対象にした「夫婦50割」などの映画の割引チケットや、ゆったりとした旅行プランなども多く売り出されています。旅好きな方への贈り物にはもちろん、普段なかなか旅行に出かける機会のない両親に還暦お祝いの旅行をプレゼント、というのもよい記念になることでしょう。
退職や引退を機に新しい趣味を始めたり、第二の人生の生きかたを模索したりと、精力的に活動するアラ還世代。一緒には暮らしていなくても、たとえば両親への連絡の回数を少し増やし、日頃から情報交換を行っておくといった気配りが、還暦お祝いのプレゼント選びにも、60歳からの人生を応援する上でも一番大切なことかもしれません。
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