おしゃれな人がいて、いい香りがして、美味しいものがあって、不思議なものもあって、デパートにはいつも発見があふれています。WEBマガジン「デパートロジー」では、
日本橋高島屋を中心にぐるりと歩いて見つけた面白いモノやコトをお知らせ。
息抜きついでに、ちょっとのぞいてみませんか。
更新日:2023/11/28
クリスマスやお正月の過ごし方が話題になる場面も多いこのごろ。高島屋のウインドーをはじめ、日本橋の街にもホリデームードがあふれます。贈りものやご自宅の設え、パーティー準備などのために高島屋へ訪れる方も多いのでは。幅広いお品が揃うのはもちろん、プロならではのサービスも高島屋の魅力です。今回はそんな高島屋の多彩なサービスの中から、クリスマスとお正月の準備に役立つプロの技をお伝えします。
クリスマスの特別感を高めるグリーンのアレンジメント。近年人気なのが「スワッグ」です。〈日比谷花壇〉デザイナーの石井さんによると、「グリーンやお花を束ねて壁にかけるスワッグはリースよりも簡単に作れるので、日々の暮らしを豊かに過ごそうというトレンドの中で手作りする人も増えています」とのこと。
花材さえ揃えれば、実は簡単に作れるスワッグ。「季節の素材を使って一年中作れますが、特にクリスマススワッグは、永遠の命の象徴とされるモミやヒムロ杉などの針葉樹や、魔除けとされるヒイラギを使うのがポイント。赤い実や綿の実もクリスマスらしくなります」。逆にNGなのはお花類。「ドライになると茶色く変色するものは避けたほうがいいでしょう」
作ってしばらくは、針葉樹の爽やかな香りがお部屋に漂います。ドライになる過程も楽しみながら、数カ月は美しい状態をキープできるのもスワッグの魅力です。
※11月下旬から、〈日比谷花壇〉でクリスマス用の針葉樹などを販売予定。ご相談いただければ、その時々でスワッグに適した花材のご提案も可能です。
長い花材から順に重ねて、最終的に三角形になるよう形を整えると美しく仕上がります。手前にボリュームのあるものを配置し、左右非対称にするとこなれた印象に。壁に掛けられるよう、背面はなるべく平らに整えましょう。
乾いてカサが減ったときに緩まないよう、麻紐はできる限りギュッと縛るのがポイント。切り口はまっすぐ整えすぎず無造作感を残しましょう。綺麗にドライにするには、玄関など風通しのいい場所に掛けるのがおすすめです。
数カ月楽しめるスワッグを、お正月飾りにアレンジ!「コットンフラワーやポポラスベリーなど洋風のものは取り除き、代わりに若松を使用。リボンの代わりに紅白の水引を飾ります。下の方の枝を少し落として全体を細長く整え、和風の凛とした印象に」
贈りものをする機会が増える年末年始。あらたまった贈りものの包装はプロに任せるとしても、基本的な包み方をマスターしておけば、ちょっとしたプチギフトもスマートに渡せそう。
今回は、ラッピングサービスの専門店〈つつみ屋工房〉で、基本の「合わせ包み」を教わりました。「合わせ包みはアレンジが効き、幅広いシーンに応用できる包み方。当店でもベースとしています」と、店長の宮元さん。
特に初心者が扱いやすい包装資材とはどんなものでしょうか。「包装紙は厚すぎず薄すぎないものがおすすめ。今回はラフィアでナチュラルに仕上げましたが、大きい箱には太いリボン、小さな箱には細いリボンを使うとバランスよく仕上がります。両面サテンのリボンはほどけやすいので、慣れないうちは片面サテンや、端にワイヤーの入ったオーガンジーのリボンが扱いやすいでしょう」。ポイントをおさえて実践すれば、ほれぼれするようなラッピングが完成します。
慶事と弔事で紙の合わせ方が変わり、慶事は右、弔事は左を上に包むのがマナー。この合わせ目をたるまないよう留めるのがポイントです。「紙の端を折る『化粧折』は、見た目が洗練されるだけではなく、手も傷つけません」(宮元さん)
つい適当な大きさの包装紙で包んでしまいがちですが、合わせ包みをするためには、まず包装紙を箱に合わせて切る「紙取り」が不可欠。横は箱の胴周り+約3cm、縦は箱の長さ+箱の高さの1.5倍が目安です。
華やかなオーナメントやリボン使いは、やはりプロの技。〈つつみ屋工房〉ならボトルやぬいぐるみなど、形の複雑なものも美しくラッピングしてもらえます。この秋から「むす美」のふろしきを使ったラッピングサービスも開始。
クリスマスパーティーに忘年会、新年会と、宴会が増える年末年始。華やかな場にふさわしいドリンクとは? またお酒好きだけではなく、あまり興味のない人、飲めない人も楽しめるドリンクがあれば、場が盛り上がるはず。そんなドリンク選びを、和洋酒のプロフェッショナルに教わりました。
華やかな場にはやはりシャンパーニュ! 良年のブドウのみで作られたワンランク上の「キュヴェ ヴィンテージ」なら通も納得されるはず。「アマローネ」は飲みごたえはしっかりありつつ、果実味が豊かで、親しみやすさも。
左:〈シャンパーニュ ティエノー〉
キュヴェ ヴィンテージ2012(750㎖、白泡)11,000円
右:〈コルテ アダミ〉アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ(750㎖、赤)6,600円
高級感ある泡立ちの「パリ 16 ブラン」は熟したリンゴのようなやや甘口で、食事を邪魔しない味わい。「モスカート ダスティ」はアルコール度数5%。香り華やかで甘みがあるのでカプレーゼなど塩気のあるお料理と好相性です。
左:〈メゾン・オノレ・デュ・フォーブール〉パリ 16 ブラン
(750㎖、ノンアルコール白泡)3,726円
右:〈アラルディカ〉モスカート ダスティ(750㎖、低アルコール微発泡白)1,650円
「龍力 天神地祇」は最高品質の山田錦を精米歩合35%まで磨いた贅沢なお酒。雑味がなく味わいの幅が広いのでお正月料理にぴったり。「辯天」は国際ワイン品評会「IWC」で最高賞受賞。香りよく芳醇で、単独でも楽しめます。
左:〈兵庫県〉龍力 純米大吟醸 天神地祇(720㎖)11,000円
右:〈山形県〉辯天 山田錦 極上大吟醸原酒(720㎖)6,050円
こころ踊るクリスマスを、ショーウインドーで。
11月中旬、日本橋高島屋の正面ショーウインドーもクリスマス装飾で彩られます。日本のデパートでクリスマスキャンペーンが特に盛んになったのは20世紀半ば頃から。高島屋のウインドーでも1960年代には欧米のクリスマスへの憧れを描くなど、毎年趣向を凝らしたアイデアで注目され、今日まで来店するお客様や街ゆく人々を楽しませています。
ともに1967(昭和42)年のクリスマス・ショーウインドー装飾。当時、アメリカで人気を博していた画家、ノーマン・ロックウエルの世界観を表現。(画像提供:高島屋史料館)
2013(平成25)年の同装飾。美しく存在感のある白いトナカイが聖夜へ誘う。(画像提供:エー・ティ・エー)
2017(平成29)年、同装飾。星空をジェット・ソリが飛ぶ夢のクリスマス。(画像提供:エー・ティ・エー)
高島屋各階には、まだまだ知られていないサービスがあります。今回のデパートロジーでは、
プロの技に着目!毎日がもっと楽しくなるあんなこと、こんなこと。ぜひ、お役立てください。
こちらの商品いずれかをお買上げいただくと、先着で「おすすめスイーツ」をプレゼント!
詳しくはCONTENTS.4にある「sweets♥eats」をご覧ください。
クリスマスや新年を迎えるこの時期は、ショッピングにパーティーに、お出かけの機会も多くなります。冬の澄んだ空気に映えるイルミネーションやこの季節ならではの豪華な装飾のウインドーで街も華やいで、歩いているだけでも心が浮き立つよう。日本橋高島屋の周辺でも、この時期だけのイベントがいろいろ。慌ただしい中でも足を運べば、心に残る年末年始のひとときが過ごせそうです。
開催中~2024年2月14日(水)まで
日本橋のクラシックな歴史的建造物や通りが暖かな光できらめく「日本橋イルミネーション」。今回のテーマは「こころ踊るNIHONBASHI」。ワクワク感や楽しい気分を日本橋の街全体から感じられるような光の演出が施されます。イエロー系を中心とした暖色系の光が街全体を彩る様子はロマンチック。寒い中でも外を歩くのが嬉しくなるような冬の風物詩です。
■【場所】江戸桜通り・本町通り、三井本館、日本橋三井タワー、COREDO室町1・3、COREDO室町テラス、YUITO、 YUITO ANNEX、OVOL日本橋ビル 【日程】実施中~2024年2月14日(水)17:00~24:00 ※点灯時間は施設により異なります。日程は予告なく変更となる可能性がございます。11月29日(水)〜12月12日(火)
1909年、当時の著名画家100人に新作画を依頼し、同じ表装で掛け軸に仕立てて一堂に展観した高島屋初の美術展「現代名家百幅画会」。“番外”として特別陳列された竹内栖鳳《アレ夕立に》とともに話題を集め、この成功が美術部創設に結びついたとされます。今回は、そのうちの3幅と100枚のパネルで1909年の展示を再現。1世紀以上前の展示の迫力を体感できます。
【場所】本館8階 催会場※入場無料
【日程】11月29日(水)→12月12日(火)※最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)※11月29日(水)、12月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)の各午後2時から、高島屋史料館研究員・高井多佳子さんのギャラリートークを開催
2024年1月4日(木)
江戸時代の町火消しの伝統を受け継ぐ江戸消防記念会第一区による恒例行事。東京都指定無形民俗文化財の木遣り歌や、15kg以上もの重量を軽やかに回す纏振りが披露されます。圧巻は、梯子のりの妙技。高さ6.5mの竹梯子の上で、見事な技を次々に決めていく様子に息をのみ、思わず歓声が上がりそう。かつて「江戸の華」とうたわれた、いなせな文化を感じられます。
【場所】日本橋高島屋本館1階 正面ホール・正面入口前街にイルミネーションが瞬いて、クリスマスソングが流れる、一年のクライマックスが始まりました。気の置けない友だちとのホームパーティーのおもたせに、ママ友やジム友との忘年会のプチギフトに。もちろん、自分だけのスイートなひとときにも。おすすめのスイーツをご紹介します。
読者お買上げプレゼント
11月29日(水)→12月28日(木)の期間中、「DEPARTOLOGY(デパートロジー)」のWEBページをご提示のうえ、ページ内でご紹介した〈日比谷花壇〉〈つつみ屋工房〉〈シューシャインカウンター〉にて税込5,000円以上お支払いのお客様、先着100名様に『sweets♥eats』でご紹介したブランドのスイーツ(1種類)と引き換えができるチケットをさしあげます。※お買上げ1回につき1枚プレゼント引換券をさしあげます。※プレゼントは1組様につき1点限りとさせていただきます。※期間を過ぎた場合はご利用いただけません。※引換券1枚につき〈アンリ・シャルパンティエ〉フィナンシェ8個入、〈資生堂パーラー〉ショコラヴィオン12個入、〈サブレヤ〉お好きなアトリエボックスを2個のいずれか1点と交換できます。※準備数は限りがございます。予定数に達した際はご容赦ください。