高島屋上品會は日本の文化が培ってきた「織・染・繍・絞・絣」の染織五芸の向上を目指し、歴史と伝統のある秋場、岩田、川島、大羊居、龍村、千切屋、千總、矢代仁の8社(上品會同人)が厳正なる精神と染織界の最高峰を志し制作いたしましたきもの、帯をご覧いただく会として昭和11年(1936年)に誕生いたしました。 以来、第1回より大切に守る「飜古為新(古きをひるがえして新しきをなす)」の精神のもと、上品會同人の最高の技術で創り出された作品は、厳しい審査会を経て毎年春に発表されます。お客様のご愛顧をいただき、おかげさまで本年、第60回を迎えることができました。

第60回記念上品會は、いにしえの和歌から現代の歌謡まで、歌に込められた日本人の心、日本の美しさを、同人各家が持つ技術を駆使してきもの、帯に表現した特別企画品「日本の歌、その心をかたちに。」や、明治期に海外博覧会等への出品を通じて技術の向上を目指したことにならい、新たに特集する「美術染織工芸品」をはじめ、振袖、訪問着、袋帯など200点の作品を発表させていただきます。

- 特別企画品
訪問着「竜田川」 (制作 千總)
税込 2,205,000円 - 紅葉の名所、三室山のもみじを集めて流れる竜田川の美しさを、糸目友禅と色写し糊の技法を駆使して爽やかな趣に描きました。
- <作品の元となった歌>
嵐吹く みむろの山の もみぢ葉は
竜田の川の 錦なりけり
―能因法師―

- 入選作品
訪問着「和」 (制作 大羊居)
税込 2,079,000円 - 古来より中国の宮廷画家によって描かれてきた吉祥図「玉堂富貴」と同じく、牡丹と木蓮、海棠を組み合わせて構成しました。背景に唐の書家、懐素の代表作「自叙帖」からの一文を配し、個性ある趣の作品に仕上げています。
- 1936年(昭和11年)
- ●上品會が生まれました。
- 当時大阪の長堀に高島屋がありましたが、その開店15周年記念として企画されました。
- 1953年(昭和28年)
- ●復興の第1回
- 戦後の混乱もおさまったこの年、多くの人々の要望もあり再スタートしました。
- 1962年(昭和37年)
- ●第10回の開催
- 第10回を記念して、紅葉の名所、京都永観堂で内覧会を開催。
- 1992年(平成4年)
- ●第40回の開催
- 第40回を記念して、宝ヶ池プリンスホテル(当時)で開催。
- 同時に、祇園・先斗町の花街の皆さんによる華やかな舞台を鑑賞。
- 2000年(平成12年)
- ●第48回の開催
- 2000年記念として、清水寺にて内覧会を開催しました。
- 2007年(平成19年)
- ●第55回の開催
- 第55回の記念内覧会をグランドプリンスホテル京都で行いました。

- 昭和11年当時の大阪・長堀店

- 審査会風景(昭和30年代)

- 第10回 京都永観堂会場






