京都は「きもの」の似合う街であります。千数百年もの昔から建ちならぶ町なみ、京都をつつむ風土とうるわしさ、 遠く四方を山々にかこまれ、その山並みから川が帯のように市中に流れ、自然の懐の中で、人々は四季の微妙なささやきやおとずれを、 五感を通して味わってきました。そして、京都には古からの営みを通じて最先端と最高級を追求した「京友禅」や「西陣織」などの、 実に多様な染織技法が発展してきました。